「未払い税金お支払いのお願い」詐欺メール、騙されても返金が厳しい理由とは
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 8日深夜、『カンニング竹山の土曜The NIGHT』(ABEMA)が放送され、税金滞納による差し押さえと偽る詐欺メールの内容を紹介した。

【動画】詐欺メールに対応してみた結果(12分頃~)

 この日は「警鐘! SNS詐欺にご用心。生放送でクリックしたらどうなる? SP」と題して、毎日のように届く不審なメールに書かれているURLにアクセスしたら何が起きるのかを生放送中に検証。ゲストには事情に詳しい多田文明氏と鬼島慶介氏を招いた。

 番組で最初に紹介したのはスタッフに届いたショートメールで、国税庁を名乗り「未払い税金お支払いのお願い。詳細はこちら」という文言とともに、URLが記載されていた。

 竹山がそこをタップすると画面が切り替わり赤い「差押最終通知」の文字が登場。「これまで再三に渡り納付されますように催促しましたが、未だ納付されておりません」と、最終期限までに納付しない場合は、裁判所の指導のもと差押処分に着手する旨が書かれていた。

 内容を読みながら竹山は「(実際には)催促されてないですからね」と事実無根の内容であることを補足。滞納金額は4万円で、納付期限は放送されていた当日、さらに「支払い期限の延長不可」とまで書かれており、竹山は「4万(円)滞納で差し押さえまでいかないはずだけどね」とツッコミを入れた。

「未払い税金お支払いのお願い」詐欺メール、騙されても返金が厳しい理由とは
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 ここで多田氏は、この手の迷惑メールについて「進化しました」と指摘。多田氏は同様のメッセージを1か月前にも見たそうで「(当時と比べて)誤字がなくなっています。(以前は)『税』の字がおかしかったりしたんです」と、不自然な文章が修正されてより巧妙になっていると解説した。

 続いて竹山は「お支払いへ」をタップ。すると「オンライン納付もご利用いただけます」と、24時間いつでも支払いが可能な方法の案内に加えて「メールアドレス」「電話番号」「お名前」を記入する欄と、ネット専用Visaプリペイドカードによる「Vプリカ」による支払方法が書かれていた。

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 記入欄に適当な情報を入力して次の画面に進むと「お客様への重要なお知らせ」と、「Vプリカ」での支払い方法の詳細が書かれており「確認」を押すと「Vプリカ発行コードでお支払い」と、「発行コード番号」と「額面」の記入欄が。

 多田氏によるとコンビニに行くともらえる番号をここに入力すると、相手に番号が伝わり購入した金額をとられてしまうという。竹山は「これで入金してもらったら『返金して』と言っても無理?」と尋ねると、多田氏は「無理ですね」と、国内に電子マネーを換金する組織があり、発行コードを入力するとすぐに換金されてしまうと説明した。

 竹山はここまでの手続きで、既にメールアドレスなどの個人情報が奪われている可能性を懸念すると、多田氏はお金を奪うことが第一目的としたが、鬼島氏は「普通のメールアドレスは1件1円とかで売られているんけど、課金させるアドレスは1件100円、名前とセットだと200円」と高額情報として取引されていることを明かして「払うと絶好の“カモのデータ”ですから」と語った。

カンニング竹山の土曜The NIGHT
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