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 箱根駅伝とは、東京・読売新聞社前~箱根・芦ノ湖間を2日間で往復する 駅伝競走です。毎年1月2日および3日に開催されていることから、お正月の風物詩としても親しまれています。

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 この記事では、2024年に開催される第100回箱根駅伝についてご紹介。大会の概要や、よく耳にする基礎用語について解説します。

目次

  • 箱根駅伝とは?学生長距離界最長の駅伝競走 
  • 2024年と例年の大会との違いは?
  • 知っているとより楽しめる!箱根駅伝の基礎用語
  • まとめ

箱根駅伝とは?学生長距離界最長の駅伝競走 

 一般的には箱根駅伝と呼び親しまれていますが、正式名称は「東京箱根間往復大学駅伝競走」と言います。主催は関東学生陸上競技連盟で、読売新聞社が共催しています。

 距離は往路5区間(107.5km)、復路5区間(109.6km)の合計10区間(217.1km)で、学生長距離界最長となる駅伝競走です。

■往路

・1区(21.3km)
・2区(23.1km)
・3区(21.4km)
・4区(20.9km)
・5区(20.8km)

■復路

・6区(20.8km)
・7区(21.3km)
・8区(21.4km)
・9区(23.1km)
・10区(23.0km)

 出場する各大学は、1区から10区までを担当する10名と、補欠枠6名でチームを編成し、本大会に挑みます。

 箱根駅伝が誕生したのは、1920年(大正9)。マラソンの父として知られる金栗四三らにより、“世界に通用するランナーを育成したい”という思いから創設されました。

 記念すべき第1回大会は、「四大校駅伝競走」の名称で1920年2月14日にスタート。当時は早稲田大学、慶應義塾大学、明治大学、東京高師(現筑波大学)の4校が出場しました。

 2023年現在では、関東学生陸上競技連盟加盟大学のうち、前年大会でシード権を獲得した上位10校と、予選会を通過した10校、関東学生連合を加えた合計21チームが出場する、規模の大きな大会となっています。

2024年と例年の大会との違いは?

 2024年に開催される箱根駅伝は、第100回となる記念大会です。そのため、例年までの出場枠やルールから若干変更点があります。

■出場枠の拡大

大学の出場枠が、例年の20枠より3枠多い23枠に拡大されました。第99回大会でシード権を獲得している10校と、今年10月に行われる予選会の上位13校が本戦への出場権を獲得します。

■出場権の拡大

例年の参加資格は関東学生陸上競技連盟男子登録者のみでしたが、今年は日本学生陸上競技連合男子登録者に拡大されました。

■関東学生連合の編成を取り止め

予選会敗退校のメンバーで結成されている関東学生連合は、第100回箱根駅伝では編成されないと発表されました。関東学生連合が編成されない大会は、2014年の第90回大会以降10年ぶりとなります。

 なお、第99回大会でシード権を獲得しているのは、駒澤大学、中央大学、青山学院大学、國學院大學、順天堂大学、早稲田大学、法政大学、創価大学、城西大学、東洋大学 の10校です。2023年10月14日 に開催が予定されている第100回箱根駅伝予選会にて、成績上位23校が残りの出場権を獲得します。

知っているとより楽しめる!箱根駅伝の基礎用語

 箱根駅伝のテレビ放送やネット中継、ニュースなどでよく目にする基礎用語を解説します。

関東学生連合チームとは?

 関東学生連合チームとは、毎年10月に行われる箱根駅伝予選大会で出場権を得られなかった大学から、選手を選抜し編成したチームのことです。たすきは、白地に赤で“KGRR”(関東学生陸上競技連盟のロゴマーク)と書かれたもの を使用します。

 箱根駅伝予選大会の個人成績上位16名を選抜。ただし、1校1名までの選抜で、外国人留学生は選出されません。過去の本選出走回数が2回を超えない選手であることが条件です。 なお、第100回箱根駅伝では、関東学生連合の編成はありません。

 関東学生連合チームはオープン参加となるため、個人記録は有効ですが順位は付きません。そのため、チーム・個人ともに参考記録となります。 

シード権とは?

 シード権とは、予選会に出場しなくても翌年の箱根駅伝に確実に出場できる権利のことです。前年大会で、関東学生連合チームを除く上位10位までに入った大学にシード権が与えられます。

チーム名の横に表示されるop、斉とは?

 テレビ放映やネット中継において、チーム名の横に“op”や“斉”といった文字が付いていることがあります。

 opは“オープン参加”の略称です。関東学生連合チームの横に表示されます。

 斉は“復路一斉スタート”の略称です。往路は出場全チームが一斉にスタートしますが、復路は往路の到着順(タイム差)でスタートします。ただし、一定時間を超えたチームは、復路も一斉スタートになります。この復路一斉スタートに該当するチームには、“斉”の字が付きます。

区間賞とは?

 区間賞とは、それぞれの区間において、一番速いタイムを出した選手に贈られる賞です。往路5区間・復路5区間、合計10区間分の区間賞があります。

 各区間において、過去の記録よりも速いタイムが出た場合は、区間新記録(区間新)と呼ばれます。

繰り上げスタートとは?

 繰り上げスタートとは、前の区間の走者が中継所へ到着しないうちに、次の区間の走者が出発することです。これは、交通混雑などへの配慮から定められているルールです。

 先頭チームと一定以上の差がついた場合に、繰り上げスタートが行われます。具体的な繰り上げ時間は、1~2区の鶴見中継所、2~3区の戸塚中継所では、先頭走者通過から10分。3~4区の平塚中継所と4~5区の小田原中継所は15分。復路すべての中継所は20分です。

三冠とは?

 三冠とは、大学三大駅伝と呼ばれる出雲全日本大学選抜駅伝競走(出雲駅伝)、全日本大学駅伝対校選手権大会(全日本大学駅伝)、箱根駅伝 において、同シーズンすべての大会で優勝することを指します。これまでに三冠を達成した大学は、以下の5校です。

・大東文化大学(1990年度)
・順天堂大学(2000年度)
・早稲田大学(2010年度)
・青山学院大学(2016年度)
・駒澤大学(2022年度)

まとめ

 2024年の箱根駅伝は、第100回目となる記念すべき大会です。出場権のチャンスが全国の日本学生陸上競技連合男子登録者に拡大されたり、出場枠が通常の20枠から23枠に増えたりと、例年と異なる点にも注目です。

 開催は2024年1月2日から3日の2日間が予定されています。全国から集うチームの勇姿を見届けましょう。

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