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 10月12日に株式会社ジャパネットホールディングスが都内で、建設中の『長崎スタジアムシティ』に関する記者会見を行なった。

 通信販売事業が有名なジャパネットだが、2017年にサッカー・Jリーグの『V・ファーレン長崎』をグループ会社化し、2020年にはバスケットボール・B1の『長崎ヴェルカ』を創設するなど、近年はスポーツ・地域創生事業にも力を入れている。その両プロクラブの新しい本拠地として2018年にプロジェクトを開始し、2022年7月から建設中なのが、『長崎スタジアムシティ』だ。

 同施設はJR長崎駅から徒歩10分という最高の立地に、サッカー用のスタジアム(約20,000席)、バスケットボール&コンサート用のアリーナ(約6,000席)に加え、ホテル、オフィス、そしてショッピングモールも併設する一大プロジェクト。ジャパネット取締役を務め、長崎スタジアムシティの企画・運営を担う株式会社リージョナルクリエーション長崎の代表取締役社長も兼務する岩下英樹氏は、会見で次にように語った。

「ジャパネットはスポーツや地域創生において、まだまだ貢献できることがあると考えています。多くの地方都市と同じく長崎は人口が減っていますが、地域の皆さま、戻ってくる方々の誇りになるものを作りたいと思っています。直接雇用だけでも約1000人を予定していますし、人口減少の歯止めになるはずです。この規模のスポーツ複合施設は日本でも珍しく、世界に届くプロジェクトだと自負しています」

 スポーツの試合がない日も人が集まる複合施設は昨今、欧米各地で増えている最先端トレンドだ。実際、岩下氏は「ヨーロッパのサッカー、アメリカの野球やバスケットボールのスタジアム/アリーナなどを視察し、参考にしました。スタジアムは365日開放し、試合がない日は誰もが訪れることができる場所にしたいと考えています」と語り、総事業費は約800億円〜900億円になるとも明かした。
 

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 ちなみに、目玉となるサッカースタジアムは、メインスタンド・バックスタンドだけでなく、両ゴール裏においても最前列はピッチまでの距離が日本最短の約5メートル。Jリーグ規定の最短を実現し、文字通り「日本で最もピッチと観客席が近いスタジアム」となる。さらに、ゆったりと飲食可能なフードボールがあるうえ、併設されたホテルの客室、プール、サウナ、ジャグジーからも試合観戦が可能で、スタジアム上空にジップラインも走らせるなど(試合開催時以外)、エンタメ要素も満載だ。

 今年9月末の時点で47.7%まで工事が進み、すでにスポーツ庁、Jリーグ、Bリーグの視察も済むなど着々とプロジェクトが進む長崎スタジアムシティ。この日の会見ではさらに、冠婚葬祭プロデュースを手掛ける株式会社メモリードと業務委託契約を結び、施設内で結婚式を行えることも発表した。スタジアムおよびアリーナで挙式やフォトウエディングをし、ホテルの会場でパーティーを開けるのだ。プロスポーツ選手からのお祝いメッセージなど、長崎スタジアムシティならではの演出も可能で、今年11月から受付が開始される。

 さらに、この日の会見でジャパネットは、開場1年前イベントとして、『NAGASAKI STADIUM CITY前年祭』を11月14〜19日に出島メッセ長崎で開催することも発表。スタジアムのバーチャル体験をはじめ、施設で提供予定の飲食ブースの出店や、日替わりゲストによるステージイベントなどを楽しめる。現時点では「2024年秋頃」とされている正式な開業日も、このタイミングで発表される予定だ。

 日本では例を見ないスキームと規模感を誇る長崎スタジアムシティの進捗は、長崎県民はもちろん、アウェー観戦で訪れる機会もあるだろう全国のサッカー&バスケットボールのファンも要注目だろう。

ABEMA TIMES)
 

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