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 国内興行収入30億円超のヒットを記録した『余命10年』の藤井道人監督最新作にして初の国際プロジェクト、日台合作映画『青春 18×2 君へと続く道』が、5月3日に公開。台湾で話題を呼んだジミー・ライの紀行エッセイ「青春 18×2 日本慢車流浪記」を原作とし、日本映画界が今最も注目する藤井道人が脚本・監督を務める。台湾だけでなく国際的な超人気スター俳優 シュー・グァンハン演じるジミーと、日本の若手実力派女優、清原果耶演じるアミが【日本×台湾】【18年前×現在】を舞台に紡ぐ、切なくも美しいラブストーリーとなっている。この度、台湾公開日を翌日に控えた3月13日(水)に、台湾の台北にて台湾プレミアが開催された。

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 プレミアに先立って実施された記者会見には、シュー・グァンハンと清原果耶、藤井道人監督、チャン・チェンが出席。自身初の国際プロジェクトとなる本作について藤井監督は「日台のスタッフが集まって、日本と台湾の良いところをお互いがリスペクトして認め合いながらこの映画を作れたことが、とてもいい経験になりました。僕だけでなく、撮影に参加した日本のスタッフも、今でも台湾での撮影で学んだことを大事に新たな作品を作れているので、唯一無二の経験になりました。」と、日台のスタッフが互いに認め合い刺激を与え合いながら行われたという本作の撮影を振り返った。シュー・グァンハンは「最初に日台合作の国際プロジェクトだと聞いたとき、これはとても大きな挑戦だと思いました。外国語で演技をするのも初めてでしたし、とても新鮮な経験になりました。」とオファーを受けた当時を振り返り、「以前から日本の藤井監督はすごい監督だと思っていましたし、チャン・チェンさんのことも大好きでした。清原さんも素晴らしい俳優だと思ったので、この挑戦にしっかりと向き合いたいと撮影に臨みました。」と明かした。

 自身にとって大きな挑戦となる本作の主人公にシュー・グァンハンを起用したことについて藤井監督は、「ジミーを誰に演じてもらおうかと考えていたときに一番重要視していたのが、18 歳と36歳のジミーをどちらも演じられることでした。台湾でたくさんの方に『18歳も36歳も演じられる、台湾で最高の俳優は誰ですか?』と聞くと、全員が『シュー・グァンハン』と答えたので、会ってみたいとお願いをして、会ったその日にジミーを演じてほしいとお願いしました。」と語り、今アジアで最も注目を集めるスター俳優のシュー・グァンハンとの出会いを振り返った。本作でグァンハンとならび W 主演の一角を担った清原は、「バイクの二人乗りをしたのが初めてで少し怖かったんですが、グァンハンさんの運転が上手だったのでとても安心して乗れました。アミもここ(ジミーが運転するバイクの後ろ)で、階段を一歩ずつのぼっていくようにジミーへの気持ちを募らせていたんだろうなって思います。」と、互いに想いを寄せ合うアミとジミーの甘酸っぱい青春を象徴するようなシーンの撮影を振り返った。

 また、清原とグァンハンは撮影中お互いに中国語と日本語を教え合っていたそうで、清原が「你很帥(あなたはとてもカッコイイですね)」とグァンハンから教わったという中国語を披露すると、グァンハンも「とても綺麗ですね」と流暢な日本語を披露。また、清原が「グァンハンさんはとても優しくて紳士的で、現場でもグァンハンさんがそばにいてくれるから頑張ろう!と思えるような、温かい存在でした。」と語ると、グァンハンは照れくさそうに笑いながら「ありがとね」と日本語で答えた。

 本作の映画化を企画し、エグゼクティブプロデューサーも務めた国際派俳優のチャン・チェンは、「プロデューサーという大役は初めての試みで、新しい挑戦ばかりでとても面白かったです。企画段階からとても長い年月をかけて作ってきましたので、今日は少し緊張しています。」と緊張をのぞかせつつ、「シュー・グァンハンさんと清原果耶さん、そして素晴らしい俳優が出演し、とても良い映画になりました。」と、いよいよ明日台湾での公開日を迎える本作への自信を見せた。最後に藤井監督は「僕にとって本当に特別な作品が、台湾の皆様の特
別な体験になるように、愛情をもって作りました。この映画が長く広く皆様に伝わることを願っています。」とコメントし、会見を締めくくった。

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箱庭のレミング
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