試合中は同卓の選手を、試合後はファンをノックアウト。3月26日、プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2023-24」の第1試合ではKONAMI麻雀格闘倶楽部の高宮まり（連盟）が快勝し、勝利者インタビューでほんわかトークを展開した。
大舞台で、高宮が魅せた。この日は、パブリックビューイング「Mリーグ2023-24 スーパープレミアムナイトin東京ドームシティホール」が開催されていた。集まった観客は2000人超。高宮は「KONAMIらしく」と赤いリボンを髪に編み込み、耳には赤色のピアスを付けていた。
当試合は起家から高宮、TEAM雷電・瀬戸熊直樹（連盟）、セガサミーフェニックス・東城りお（連盟）、BEAST Japanext・鈴木大介（連盟）の並びで開始した。「2索が高目というところで、リーチをしたら打たれにくくなっちゃうのかなというとこもあった」「仕掛けていたお二人がアガるのも、もちろん嫌なんですけど、ヤミテンで1万2000（点）からというのは、かなり魅力だったので…」。東1局、高宮は東城と鈴木大介が攻める中、2・5索待ちのヤミテンを選択。数巡後、東城から一盃口が付く2索が捨てられ、タンヤオ・一盃口・赤・ドラ3の親跳満・1万8000点を獲得した。
その後は、瀬戸熊が親倍満を含む3連続のアガリでトップ目に立ったが、すぐさま高宮は東3局で白・ドラの2000点を奪取して反撃体制。放送席を沸かせた南1局1本場の役満・国士無双テンパイは成就しなかったものの、南2局1本場ではリーチ・ツモ・平和・赤・ドラ2・裏ドラの跳満・1万2000点（＋300点、供託3000点）を加点して再びトップ目に立ち、そのまま逃げ切り勝利を決めた。
「（パブリックビューイング）会場で、開会式みたいなのに出てから来たんですけど…」。試合前、東京ドームシティホールに訪れたという高宮は、「勝利者インタビューでリアルな声をいただいたりして、すごく頑張りたいなと思っていたので、嬉しいです」と笑顔。高打点の応酬だった内容については、「（他チームの選手が）状況的に大きいトップを目指すであろうと予想はしていたので、その恐怖と、トップを取り切りたい気持ちとの狭間でした」と安堵した。
現状、チームは4位。セミファイナルシリーズの最終日で戦うためには、レギュラーシーズン4位以上が条件だ。「ここのところチームのムードも停滞していたので、そういった意味でも弾みになればと思います」。試合中の真剣な表情から一転、国士無双テンパイの場面を「瀬戸熊さんのリーチにプリプリプリプリ切っていて、バレちゃったかなと思ったんですけど…」と振り返るなど、ほんわかトークに終始した高宮は、ファンに「本当に今日は楽しんでいただきたいなと思っていたので。大きいアガリをできたりとか、試合の内容も華やかな感じにできたので、みなさんが盛り上がってくれていたら嬉しいなと思います」とコメント。そのひと言には、会場の観客からバルーンによる大きな応援が送られると共に、コメント欄にも「癒し系すぎる」「すごく楽しめました、ありがとう」「ずっとインタビューしてていい」などと投稿が殺到した。
【第1試合結果】
1着 KONAMI麻雀格闘倶楽部・高宮まり（連盟）4万7500点／＋67.5
2着 TEAM雷電・瀬戸熊直樹（連盟）3万5300点／＋15.3
3着 BEAST Japanext・鈴木大介（連盟）2万3600点／▲16.4
4着 セガサミーフェニックス・東城りお（連盟）－6400点／▲66.4
※連盟＝日本プロ麻雀連盟、最高位戦＝最高位戦日本プロ麻雀協会、協会＝日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に全7チームで発足し、2019-20シーズンから全8チーム、2023-24シーズンからは全9チームに。各チーム、男女混成の4人で構成されレギュラーシーズン各96試合（全216試合）を戦い、上位6チームがセミファイナルシリーズに進出。各チーム20試合（全30試合）を戦い、さらに上位4チームがファイナルシリーズ（16試合）に進み優勝を争う。優勝賞金は5000万円。
（ABEMA／麻雀チャンネルより）
