長時間、座ったままで対局に臨む将棋棋士に、新たなサポート役が登場した。日本将棋連盟の対局で、4月から2万円相当の高反発座布団が使われるようになった。棋戦では短いものでも数時間、名人戦七番勝負ともなれば、持ち時間が各9時間で2日がかりともなるだけに、棋士の足への負担も大きい。この高反発座布団について、野月浩貴八段(43)に話を聞いた。
 座布団には棋士それぞれ好みやこだわりがある。薄めの座布団が好きという野月八段は「人によって高反発やフカフカが好きなど、好みがありますね」と説明した。棋士とはいえ、ずっと座っていれば足もしびれる。集中を欠く原因にもなるわけだ。