アマチュアには人気も、プロでは少数派なのが将棋の「振り飛車」という戦法。攻めの要となる大駒・飛車は、自分から見て2筋に初期配置されているが、これを中央の5筋やそれ以上左に移動させることを振り飛車と呼び、2筋のままで戦うことを居飛車と呼ぶ。「居飛車党」か、「振り飛車党」か。棋風において大別されるポイントでもある。プロでは年々数が減ると言われる振り飛車党だが、若手棋士・山本博志四段(24)はブレない振り飛車党で、さらには「生涯・三間飛車」まで掲げている。その山本四段に言わせれば、なんと昼食がおいしく食べられるという想定外のメリットがあるそうだ。