超ストイック棋士が大きな壁を乗り越えたのは、やはり鍛錬によるものだった。将棋の王座戦五番勝負の最終局、第5局が10月14日に行われ、永瀬拓矢王座(28)が久保利明九段(45)に勝利、3勝2敗で初防衛と九段昇段を果たした。永瀬王座は10月に入り遠征もある中で、14日間で6局をこなす過密日程も乗り越えた。防衛後のインタビューでは「休みたいことはない」「将棋は嫌いにならなかった」と笑顔でコメントしたが、少しでも体を休めたいところ、仲間の棋士には“朝練”を持ちかけるなど、その超ストイックぶりも明らかになった。