「上から目線」「環境チンピラ」の声にトラウデン直美「全然そんなことはない」 環境問題は“意識が高い”のか?
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 20日のABEMANewsBAR橋下』にゲスト出演した、慶應義塾大学法学部に在籍しながら雑誌『CanCam』の専属モデルとしても活躍するトラウデン直美が、「環境問題って意識高いの?」というテーマで橋下徹氏と議論した。

【映像】環境問題=意識高い? 運動のあり方を問う

 環境省サステナビリティ広報大使を務めるなど、環境問題にも取り組んでいるトラウデン。去年12月、脱炭素社会を目指すための意見交換会「2050年カーボンニュートラル・全国フォーラム」に出席した際、菅総理を始めとする各大臣や環境問題の専門家らを前に持論を展開したが、発言が報道されると一部のネットユーザーからは「意識高い系の上から目線」「環境チンピラ」といった反発の声があがった。

 この時の発言についてトラウデンは「お店で買い物をする時に“店員さんに『この商品は環境に配慮したものですか?』と聞いてもいいよね”という提案をしたら、『迷惑だ』とか『そんなことをするな』という批判につながった。もちろん私の言い回しもよくなかったとは思うが、そういうことを普通に聞けるような空気感、環境問題に配慮しているのが意識高い系だと思われない社会の空気感を作るために、みんなが『これは環境にいいものなの?』と軽く口に出していこうよという意図だった」と説明。

 それでも少し発言すれば“意識が高い”と思われてしまう現状に対して、「ああいったフォーラムに呼んでもらっているから環境意識が高いと思われがちだが、全然そんなことはない。本当に皆さんと同じような生活をしている中で、消耗品とかだったら買い替えるタイミングで環境を意識したものに替えてみようと。自分の生活が不便になるようなことは一切していないというか、したくない。できることからちょっとずつ、みんなでやっていけば大きい変化になると思っているだけなのに、環境のことを言うとみんなから『意識高い』と言われてしまう」と疑問を呈する。

 レジ袋有料化に続き9日、コンビニなどでもらえるスプーンやフォークの有料化を事業者に求める法案が閣議決定された。こうした動きに対しては「あれで使い捨てプラスチックの量は減らないという批判もたくさんあったと思うが、自分のバッグを持つことがそんなに不便なのかと思う。私は元々マイバッグを持っていたし、お箸やスプーンのマイカトラリーも持っている。とにかくゴミを持ち歩いたりするのが嫌で、自分の物を持ち歩いていた。でも、私も持っていない時は利用させてもらうし、そこでお金を払うことに対しては『私が持って来なかったから』って思う。タダで何でももらえると思わない方がいい」との見方を示した。

 一方、橋下氏は「環境問題で僕が引っかかってしまうのは、効果を抜きに“その運動をやること”が目的になっているところが多いんじゃないかということ」と指摘。廃プラスチック削減には賛成の立場を示した上で、「レジ袋有料化で意識を高めるというのは最初だからありかもわからないが、次にまたスプーン有料化なのかと。レジ袋を全部なくしたとしても廃プラが1%なくなるかどうかの話だ。今は7割くらいの人がレジ袋をいらないと言っていて、それをもって環境省や小泉大臣は成功だというが、意識が変わったことが成功なのか、廃プラの量を減らすことが成功なのかがよくわからない。本気でプラスチックを削減していくんだったら、いろんな反発の声があったとしてもプラスチック税といったところを小泉さんにやってもらいたい。一番しんどいところ、反発を食らってでも目的を達成するというところがちょっと欠けている」と話す。

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 これにトラウデンが「やはり大きい組織が裏にいるなというのはいつも感じている。それこそプラスチック税をかけるにしても多分…」と業界からの反発の可能性に触れると、橋下氏は「産業界はみんな反対するだろうし難しいけど、脱炭素社会がこれからの世界の潮流で、小泉さんが次世代のために環境を変えると本気で思っているのなら、炭素税やプラスチック税といったことに、現役世代や上の世代が反発したとしても踏み込んでほしい。その費用を全国民がどれだけ出すかという意識にみんながならないといけないし、そこに持っていくのが政治だと思う」と続けた。

 環境問題に時間をかけている余裕はなく、一気に大きく進めていくべきではないのか。橋下氏の問いにトラウデンは「できるものならもちろんやってほしい。ただ、それだと(人々の)士気が下がるというか、取り組みが減速してしまわないかという心配はある」と懸念を示した上で、「小さいところから“助走”でやっていく中で、民間企業は動きが早いからプラスチックを削減しているし、SDGsが流行りになって、みんなで取り組まないといけないものになってきている。そういった意味で、民間から先に変わっていってくれるのではないかとは思っている」とした。

(ABEMA/『NewsBAR橋下』より)

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