11日に正式発足した第4次安倍再改造内閣。その科学技術・IT担当大臣に任命された竹本直一氏(78)に早くも不安の声が上がっている。
竹本大臣は12日の記者会見で、「行政手続きの『デジタル化』と書面に押印する日本古来の『はんこ文化』の両立を目指す」と発言。竹本大臣は、去年発足した通称「はんこ議連」の会長だったことから、SNSでは「IT担当大丈夫ですか?」「はんこ使用を無くそうとしているときにねぇ」といった不安の声が相次いだ。さらに、竹本大臣の公式YouTubeチャンネルが「高く評した動画」の中に違法アップロードアニメも。
「はんこ議連」の会長になった経緯について竹本大臣は「印鑑製作技術を持った人たちは山梨県に非常に多い。山梨県の国会議員から頼まれた」と説明。「両者(印鑑とデジタル)を対立軸で見るのではなくて、『共に栄えるためにはどうしたらいいか』に知恵を絞っていきたいと思っている」と述べていた。
そんな中、BuzzFeed Japanは『「レベル感の違いがすごい」78歳のIT担当相が爆誕→台湾の38歳天才プログラマーIT大臣が話題に』という記事を公開。台湾では大臣級の役職であるIT担当政府委員に38歳の唐鳳(オードリー・タン)氏が就いており、「IQ180と推測される天才プログラマー」「性別適合手術を受けたトランスジェンダー」「Appleの顧問などを歴任」と異色の系列を持つことを紹介している。
これを受け『WIRED』日本版編集長の松島倫明氏は「国としてIT政策についてどういう姿勢で臨んでいるかが、差としてくっきり出ている」と苦言を呈した。
(AbemaTV/『けやきヒルズ』より)