「印鑑をデジタルで全部処理できないかという話なんですが、印鑑を業としてる人たちにとっては、それは死活問題なので待ってくれ、という話になっているのですが…」「一方に印鑑という日本古来の文化があり、他方にデジタルガバメント、究極の目標であるデジタルの社会がある。知恵を絞って考えたい」。
 竹本直一IT担当大臣の就任以来、ネットを中心に話題になっているのが"印鑑"の問題だ。5月には「デジタル手続法」が成立し、菅官房長官も「利便性を向上することで、国民や企業の負担軽減を図るものである」と"はんこレス"の利便性を強調する中、当の竹本大臣が「日本の印章制度・文化を守る議員連盟」(通称「はんこ議連」)の会長であることから、その推進に待ったがかかるのではないかとの懸念が出ているのだ。