国際芸術祭「あいちトリエンナーレ」の企画展「表現の不自由展・その後」。慰安婦問題を象徴する少女像を展示していたことなどに1万件以上の抗議が殺到し、わずか3日で中止となった。
 事態を受けて設置された検証委員会は、こうした抗議電話への対策や展示方法を改善することなどを条件に展示を再開すべきとする中間報告をまとめ、愛知県の大村秀章知事も「再開したい」としていた。
 しかし26日、国は企画展が正しく運営できていないことなどを理由に、あいちトリエンナーレへの約7800万円の補助金を交付しないことを決定した。大村知事は国と争う姿勢をみせており、展示再開も先行きが不透明となっている。