宮城県が日本一の生産量を誇る特産品で、その形から“海のパイナップル”とも呼ばれるホヤ。ビタミンやミネラルが豊富で、生はもちろん、焼いたり唐揚げにしたりと、地元で親しまれている食材だ。旬を迎えるのは初夏で、イベント「ほやフェス」には大勢の人が詰め掛ける。
 東日本大震災による被害から立ち直ったホヤ漁だったが、福島第一原発事故による放射能汚染への懸念から、最大の出荷先だった韓国が輸入禁止を継続、窮地に立たされている。そんな中にあって、「宮城の特産を絶やすわけにはいかない」と奮闘する関係者を追った。