戦後最悪とも言われる日韓関係の中、安倍総理が訪問先の中国・成都で韓国の文在寅大統領と実に1年3カ月ぶりに会談した。
 両首脳は当初の予定よりも長い約50分間にわたり、焦点となっている徴用工問題などについて議論を交わした。しかし、「日韓請求権協定が守られなければ、国と国との関係は成り立たない。国と国との約束を遵守してもらわなければならない。韓国側の責任で解決策を示すべきである。日韓関係を健全な関係に戻していくきっかけを韓国側から作るよう求めた」という安倍総理に対し、韓国側は日本企業に賠償を命じた韓国最高裁の判断を重んじるという従来の立場を崩さず、具体的な解決策は見いだせないままだった。