今月1日、武漢からの帰国者を受け入れる埼玉県内の施設で業務にあたっていた内閣官房の男性職員(30代)が死亡した。現場の状況から飛び降り自殺をしたとみられているが、遺書などは見つかっていないという。
 厚生労働省を昨年9月に退官し、官僚の働き方改革について提言を続けている「千正組」組長の千正康裕氏は「不眠不休でやっている職員たちが心配だという声が厚労省担当の記者などから聞こえてくる。感染症対策ではなかったが。広い意味では同じような仕事を私もしていた。もし辞めていなければ今回の対応に入っていたかもしれない。今回の職員の件については仕事が原因なのかどうかも含めて情報がないので何とも言えないが、悔しい気持ちだ」と話す。