「吉村さん、力が一気に爆発している。どんだけ支持率を上げるんだ」橋下氏が語る、吉村洋文・大阪府知事
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 緊急事態宣言が延長されるなか、いわゆる“出口戦略”について独自の“大阪モデル”を発表、注目を集めている吉村洋文・大阪府知事。西村康稔・経済再生担当相とのTwitter上のやりとりも話題の吉村知事について、AbemaTV『NewsBAR橋下』に出演した橋下徹氏が語った。

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 橋下氏は「僕が“クソ法律”と言い続けている新型コロナウイルス対策特措法では、緊急事態宣言の宣言や解除は国の判断することになっている。一方、吉村さんが今回示したのは大阪府の中での休業要請の解除基準。これらはそもそも別の話じゃないか、一応法律の建て前は別々なのに、それを一緒にしている吉村さんは勘違いしているんじゃないの?というのが西村さんの主張。西村さんとは別の番組で議論させてもらうが、ものすごく冷静な温厚な人だから、今回は怒っているなと思った」とコメント。

 「ただ、国が緊急事態宣言出しているから大阪府は休業要請するわけで、実際のところはほとんど密接不可分だ。東京でも、美容室やホームセンターに休業要請をかけようとした小池都知事に対して、西村さんが“国と協議をしないとダメだ”と待ったをかけたので揉めた。元々、休業要請をかけることの責任は知事にあるというのが法律の建て前なのに、そこに国が入ってきた。といって。今回、もちろん吉村さんも謝罪はしているけれど、国と地方の関係、役割分担を明確化しようということも言っている。吉村さんが今回こういうバトルをやったことによって、“一切国は関与しない。全部知事の権限と責任でやってください”ということがはっきりした。やっぱり大阪府知事が東京でもこれだけ取り上げられるというのはうれしい。僕が府知事だった時には、僕がわめき散らして騒いでいるところだけが取り上げられていたから今回の話は本当の政策論だし、政府が大慌てするようなことを突きつけた。大阪府民としても、吉村さんが政府を動かしているように感じる」。

「吉村さん、力が一気に爆発している。どんだけ支持率を上げるんだ」橋下氏が語る、吉村洋文・大阪府知事
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 さらに橋下氏は「そして最後に“ご迷惑おかけしました”って、吉村さん、人間ができている。本当に立派な対応をしたと思う。どんだけ支持率を上げるんだって(笑)。あんなことを言うもんだから、僕は関係ないのに田崎史郎さんとかが“橋下さんよりも人間ができている”と。そんなの、言われなくても自分が一番分かってるから!」と冗談めかし、「僕らが維新というグループを作った時、最初は松井一郎さんたち6名でのスタートだった。松井一郎さんの顔を見たら分かると思うけど(笑)、これが“がらっぱち集団”で、言ってみれば地域のボスの集まりみたいな集団で、見た目は悪いし口も悪い。何かあればすぐにケンカして、府議会でバリケード突破、みたいなことばっかりやっていた。僕も色んな発言をして叩かれたし、失敗も山ほどあった。吉村さんはそれをずっと見ていて、“絶対にああいうふうになったらいけない”ということも分かっている。だから彼は引くところは引く。発言の仕方、態度、でき過ぎ状態だね」と絶賛した。

 一方、吉村知事の国政進出を期待する声や、さらには“ポスト安倍”に名前が取り沙汰されていることについては、「国政は人間関係をきっちりやらないといけないが、僕は全然そういうことができないタイプ。知事、市長として有権者から直接票をもらう、いわば“大統領制”だったからやれたし、人間関係の部分は松井一郎さんに全て任せていた。その点、吉村さんは大阪市長も経験しているし、大阪市議会議員も国会議員も経験しているから、人間関係もうまく調整できる。僕が大阪都構想をやった時にはしんどい実務の作業を支えてくれた。その力が今、一気に爆発している。以前から僕は“東の小泉進次郎、西の吉村洋文”と言ってきたけれど、あまり反応がなかった。今は東京の人たちも“吉村知事はすごい政治家だ”と感じてくれているんじゃないか。でも、維新の国会議員たちは支持率が上がっているからといって勘違いしないように。“吉村さん効果”なんだから。すぐに有権者の皆さんに見透かされる」と話していた。(ABEMA/『NewsBAR橋下』より)

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