藤井聡太七段、最終盤で大逆転!木村一基王位に2連勝 最年少タイトルへまた前進/将棋・王位戦七番勝負
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 将棋の王位戦七番勝負第2局が7月13、14日、北海道札幌市「ホテルエミシア札幌」で行われ、挑戦者の藤井聡太七段(17)が現タイトル保持者の木村一基王位(47)に勝利、今シリーズ2連勝を飾った。中盤、終盤と押され気味だったが、持ち時間がほとんどなくなった最終盤に必死の粘りを見せると、長時間の対局でも力を発揮する木村王位を大逆転。最年少でのタイトル獲得に向けて、大きな1勝を手にした。

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 追い詰められた状態で、天才棋士が驚異的な粘りを発揮した。2日目の昼食休憩ぐらいまで、かなりのスローペースで進行した対局はほぼ互角。だが、中盤から終盤にかけてじりじりと差を広げられると、持ち時間でも一時は1時間以上のリードを奪われた。それでも諦めずに必死に勝負手を繰り出し続けると、粘りにも特徴がある木村王位をついに逆転。優勢になってからは1分将棋の中でも鋭い連発し、大逆転での勝利をもぎ取った。

 若さと勢いで攻め切った第1局から一転、がっぷり四つで組み合った濃密な一局。両者、各8時間の持ち時間を全て使い切り、1分将棋にまでもつれ込んだ大熱戦。最後の最後で、天才棋士と呼ばれる理由の一つである集中力をフルに発揮したことが、勝利の道へとつながった。

 対局後、取材に応じた藤井七段は、序盤について「動いていったんですけど、うまく対応されて苦しくなってしまった気がします。常に厳しく攻められていました」と振り返ると、逆転した最終盤については「開き直って踏み込んだという形なので、最後までわからなかったです」と激闘だったと語った。

 藤井七段は王位戦、同時期に挑戦しているヒューリック杯棋聖戦どちらのタイトルでも獲得に成功すれば、最年少タイトル記録(18歳6カ月)の更新が可能。特に棋聖戦は、一気に獲得に王手をかけたこともあり、将棋ファン・関係者のテンションも急上昇した。中1日に置いて、16日には棋聖戦五番勝負第4局。快挙達成となるか注目が集まるところだ。

ABEMA/将棋チャンネルより)

第61期 王位戦 七番勝負 第二局 2日目 木村一基王位 対 藤井聡太七段
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第91期 ヒューリック杯棋聖戦 五番勝負 第四局 渡辺明棋聖 対 藤井聡太七段
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