見ている方もへとへと、といった長手数・長時間の対局を終えた後、とにかく元気だったのは戦っていた対局者2人だった。7月19日に行われた将棋の叡王戦七番勝負。第3局、第4局は、タイトル戦としては他に例がない持ち時間1時間というスピード勝負を1日2局指すというものだったが、第3局は3時間49分の末に持将棋・引き分け。第4局も熱戦となり、4時間29分かかった。2局合わせて439手、8時間18分。中継を見ていた視聴者も疲労困憊する中、戦った永瀬拓矢叡王(王座、27)と豊島将之竜王・名人(30)は、第4局の終了直後から、実に楽しそうに感想戦を始めたのだった。