今回、オンラインイラスト教室を運営するアタムアカデミーが、小中学生の子どもをもつ親514人に「子どもの趣味」についてアンケート調査を実施。その結果をランキング形式でまとめた。

子どもが夢中になっている趣味1位は「ゲーム」

 圧倒的に多かったのが、1位の「ゲーム(187人)」と2位の「動画視聴(175人)」だった。次ぐ3位は「スポーツ・運動(89人)」、4位は「絵を描く(70人)」となっている。

 ゲームや動画視聴が人気なのは、スマホなどで手軽にでき、小学生から中学生まで幅広い子どもたちが楽しめるからだと考えられる。「友達とチャットや通話しながらゲームをしている」など、趣味が友達とのコミュニケーションに役立っている様子も見受けられた。

 「スポーツ・運動」で多く挙げられたのは野球やサッカー。チームスポーツが趣味の場合は部活やクラブチームなどに所属するので、交流の輪も広がりそうだ。

 自作のイラストやハンドメイド品をSNSに投稿している子どもなら、趣味を通じてさらに幅広い地域・年代の人と交流することになりそうだ。

 またゲームや動画視聴をはじめ、インドアでできる趣味が多く挙がったのも特徴的だ。子どもは大人に比べて移動手段が限られるので、「身近なところでできる趣味」「自力で行けたり、親に連れて行ってもらえたりする範囲でできる趣味」が多くなるのだろう。

子どもが趣味に費やす時間は「ほぼ毎日」

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 子どもが趣味に費やす時間は、「ほぼ毎日」が80%以上で圧倒的多数。いつでもどこでもできるゲームや動画視聴が人気なので、毎日楽しむ子どもが多いのも納得できる。

 スポーツを趣味としている場合も、自主練などで毎日やることは可能。好きだからこそ趣味になっているので、毎日やりたくなるのは当然である。

子どもの趣味に理解がある親は92.6%

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 「子どもの趣味に理解がある方だと思うか」との問いには、「とても思う」「まあ思う」が合わせて9割以上にのぼった。子どもの趣味を否定したり馬鹿にしたりしないよう、注意している親が多いとわかる。

 ゲームや動画視聴など、親の立場からすると「子どもがハマりすぎると心配だな」と感じる趣味であっても、頭ごなしに否定して押さえつけると、子どもからの反発を招いたり委縮させたりしてしまうからだろう。

 一方、「絵を描く」「工作・ハンドメイト」「楽器演奏」など自分で手を動かして行う創作系・芸術系の趣味や、スポーツなどの体力増進に繋がる趣味については、喜んで応援できる親も多いと想像できる。「器用さや芸術的センスの獲得」「体力アップ」などのメリットがわかりやすいからだ。動画視聴などに比べて能動的に見えるのも、応援しやすいポイントかもしれない。

趣味が子どもの成長に良い影響を与えていると感じる親は78.2%

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 「趣味が子どもの成長に良い影響を与えていると思うか」と聞いたところ、「とても思う」「まあ思う」が合わせて78.2%で多数派となった。趣味に熱中する経験や趣味から得られることが、子どものためになると考えている人が多いとわかる。

 ただ「子どもの趣味に理解がある」と答えた人よりは割合が低くなっているのは気になるところ。「理解しているつもりだけど、正直なところ今の趣味が子どもにとって良いと思えない」と感じている人もいるとわかる。

 趣味の内容や、勉強・部活とのバランスによって、捉え方も変わりそうだ。

<趣味が子どもの成長に良い影響を与えていると思う理由>

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 楽しいと思えることに自発的に取り組むことで、知識や技術を習得できて「思考力」や「集中力」も高まると感じている人が多数。

 例えば「どうやったら絵を上手に書けるか」「どうやったら工作で自分の作りたいものを形にできるのか」と考えたり調べたりすることで、「自分から調べる力」「考える力」が育まれると期待できる。そのため、直接学業や受験にはつながりにくい趣味でも長い目で見れば役立つと考えている親が多いとうかがえる。

 「もっと上手になりたい」「仲間とつながりたい」という意欲をもつことで、子どもたちは親もビックリするくらいの力を発揮することがある。頑張って良い結果につながったり成果を評価してもらえたりすれば、自信もつくだろう。

 チームスポーツであればメンバーとのコミュニケーションも多いので、コミュニケーション能力も鍛えられるだろう。趣味を通じて交友関係が広がり、「家庭でも学校でもない居場所」ができるメリットもある。

 また「学校の勉強と部活」「塾」「習い事」で忙しい子どもも多く、趣味が貴重な息抜きタイムになっているケースも多い。

<趣味が子どもの成長に良い影響を与えていないと思う理由>

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 全体的に、ゲームや動画視聴、SNSなど、スマホ・タブレットで行う趣味に対して「悪影響だと思う」「いい影響を与えると思えない」という声が多くなっている。

 ゲームや動画にのめり込むあまり、睡眠時間が短くなるなど生活リズムが変わってしまったお子さんもいるようだ。睡眠不足が学業や部活に悪影響を与えそうで心配だ。趣味と勉強のメリハリをつけようと声をかけるのは簡単でも、実際に習慣づけるのは苦労する。

 また子どもが「ただただ動画を見ているだけ」「惰性でゲームしているだけ」に見えてしまい、大丈夫なのかと心配になってしまう人も多いようだ。「趣味は楽しむためのもの」「子ども自身が好きなことを尊重してあげたい」と思ってはいても、趣味からの学びや成長が見えにくいと不安になる人も多いのだろう。

 動画やゲームの影響で、乱暴な言葉や下品な言葉を使うようになる子どももいて、親が「そんな言葉遣い、どこで覚えたの」と驚いてしまうことも。

 またスポーツ・ダンスなどの趣味でも、仲間に年上メンバーが多いと「急に大人びた格好をしたがったり、他の子が持っているものを欲しがったりして困る」という面があるようだ。大人っぽいものや年上の子どもたちに憧れるのは成長と捉えることもできるが、「あれもこれも」「買って買って」とねだられると困ってしまう。

 ひとりで行うことが多い「絵を描く」「マンガを読む」については、「友達と遊ばないから心配」という声が寄せられた。

【調査概要】

調査対象:小中学生の子どもがいる親
調査期間:2024年3月22日~4月1日
調査機関:アタム社( https://atam-academy.com/ )
調査方法:インターネットによる任意回答
有効回答数:514人(女性359人/男性155人)
回答者の年代:20代 4.5%/30代 40.1%/40代 47.0%/50代以上 8.4%