介助が必要な状態の飯塚受刑者、入所は通常の刑務所? 「検察が禁錮刑を求刑していたのもそういう判断では」
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 12日に検察庁に出頭し、東京拘置所に収容されている池袋暴走事故の飯塚幸三受刑者。飯塚受刑者は先月、禁錮5年の実刑判決が確定したが、現在90歳であることなどから、今後は拘置所で健康状態を確認した上でどの刑務所に入るか慎重に検討されるという。

【映像】「刑に服したい」 飯塚受刑者の今後は

 飯塚受刑者は今どういう状況なのか、どういった刑務所に入ることが想定されるのか。テレビ朝日社会部・司法クラブの陣内紀恵キャップが伝える。

Q.飯塚受刑者の今の状況は?
 飯塚受刑者は裁判中も車椅子だった。今も車椅子に乗っていて、介助を受けながら生活しているのではないか。2019年、事故の実況見分に立ち会った際には杖をついて歩くことができていたが、支援者によると、最近は1人で立ち上がることすらできない状態だという。なので、拘置所でもそれなりの介助が必要だと思う。

 今後は、10日から2週間ほどかけて健康調査が行われる見通しになっている。90歳という年齢やそうした介助が必要なことも考慮して、受け入れ先の刑務所が慎重に検討されると思う。

介助が必要な状態の飯塚受刑者、入所は通常の刑務所? 「検察が禁錮刑を求刑していたのもそういう判断では」

Q.刑の執行停止の可能性はある?
 刑事訴訟法という法律の中で、著しく健康を害する時や生命が保てない恐れがある時、70歳以上や妊娠中などの場合には刑を執行停止することができると定められている。ただ、飯塚受刑者は12日に出したコメントで、「過失を認めて反省のために刑に服したい」と述べている。なので、今のところ少なくとも本人からの執行停止の申し立てはないだろう。

 飯塚受刑者は裁判では無罪を主張してきたが、判決を受けて内心の変化があり、今は刑に服すという覚悟があるのだろう。日本は三審制なので、控訴することは被告人の権利だが、今回控訴しなかったのは正直驚いた。

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Q.飯塚受刑者は一般の受刑者が入る刑務所に入ることになる?
 拘置所での健康調査の結果、重病が見つかったり治療が必要だとされたりした場合には、普通の刑務所ではなく医療刑務所という選択もあるのではないか。

 医療刑務所というのは、刑務所という名前はついているが、実質は病院のようなところをイメージしていただければと思う。この中には外科や内科などがあり、手術をすることも可能で、全国で4箇所ある。過去の例では、がんが見つかって手術を受けて、体調がある程度回復したところで、裁判が続けられて死刑判決を言い渡されたケースもある。

 刑務所も高齢化が進んでいて、収容されている高齢者の割合も年々増加し、受刑者同士で介護するケースもあると聞く。また、懲役刑の受刑者が、車椅子に乗ったまま刑務作業をするケースも見られるので、そういったことは珍しくないようだ。

 飯塚受刑者は普通の刑務所に行く可能性のほうが高いのでは。そもそも、検察が求刑したのが禁錮刑だったので、90歳という年齢を考えて、刑務作業が必要ないという判断なんだと思う。(ABEMA NEWSより)

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