「店舗型性風俗特殊営業店において、同店から現金の対償を受け、性的なサービスを行う業務に従事するとともに、男性客と性行為を行うなどした」細かすぎる謝罪文が増える背景は? “説明ナシ”を貫く日大に対して地下アイドルの解雇理由を詳細に公表した事務所には共感の声
【映像】性風俗で懲戒免職の教員、解雇の地下アイドル…詳しすぎる謝罪文
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 先月29日、日大の田中英寿前理事長が、業者からのリベート収入など約1億2000万円を除外して約5300万円を脱税した疑いで東京地検特捜部に逮捕され、今月3日には日大の定例理事会で田中容疑者の理事職の解任が決定された。

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 これを受け末松文部科学大臣は「理事長逮捕という事態を受けて早急に説明責任を果たすように改めて強い指導をしたいと思う」と述べた。これまで文科省では、日大に対して公の場で説明責任を果たすよう再三の指導を行ってきたが、記者会見などによる説明は行われていない。

 その一方、近年では説明責任を求める声は年々高まっており、プライバシーや人権に配慮しつつも、正確に伝える傾向にある。この傾向について、危機管理コンサル会社「エイレックス」の畑山純さんは「これまでだったら公表しなかったものも公表するようになってきている。公表せずにいて、報道機関で報道された時のダメージ。あとは内部告発が増えているので、社内で隠しておけないということ」などと説明する。

「店舗型性風俗特殊営業店において、同店から現金の対償を受け、性的なサービスを行う業務に従事するとともに、男性客と性行為を行うなどした」細かすぎる謝罪文が増える背景は? “説明ナシ”を貫く日大に対して地下アイドルの解雇理由を詳細に公表した事務所には共感の声
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 先日、性風俗店で副業をしていたことが問題視され、東京都から懲戒免職された多摩地区養護教諭の女性のケースでは「令和3年4月3日午後2時頃から同日午後11時頃までの間に、店舗型性風俗特殊営業店において、同店から現金の対償を受け、性的なサービスを行う業務に従事するとともに、男性客と性行為を行うなどした」など、想像以上に処分理由が詳細に公表されたことも話題になった。さらに一昨年起きたポケモンゲームの不具合の際にも、その詳細すぎる謝罪文に「長文すぎる謝罪が公式から来た」などとネット上で反響を呼んだ。

 一連の問題について畑山さんは「マスコミ記者が知りたいことは10年20年前からそんなに変わらない。どちらかというと、SNSなどのネット、一般消費者を意識しているのでは。マスコミだけではなく、直接、消費者に向けて説明しているので、謝罪文が長くなってきている」とも述べ、詳細に説明をすることで、その後のネット炎上を防ぐリスク管理の側面もあると指摘した。

「店舗型性風俗特殊営業店において、同店から現金の対償を受け、性的なサービスを行う業務に従事するとともに、男性客と性行為を行うなどした」細かすぎる謝罪文が増える背景は? “説明ナシ”を貫く日大に対して地下アイドルの解雇理由を詳細に公表した事務所には共感の声
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 先週にはある地下アイドルの解雇理由が細かすぎると話題になった。グループのツイッターで発表されるとともに、即日解雇となったのは地下アイドル「ハートの心電図」の廻神ななさん。

 解雇に至るまでの違反行為の一例と題して書かれたのは、オーディション時の募集要項に対する詐称、前グループ脱退理由の虚偽、度重なる遅刻、虚偽の発言、禁止されている連絡(繋がり行為)、喫煙(禁煙のライブハウス楽屋トイレ内での喫煙)、レッスンの無断欠席などなど、じつに詳細なものだった。これに対してネットからは「今の時代、トイレで喫煙ってさすがにアウト」「これが一例ということは、他に書けない理由でも?」といった声に加え「詳細に書いて処分もきっちりやるのは好感が持てる」など共感の声も聞かれた。

 グループの運営サイドは取材に対して「昨今のアイドルは違反で辞めても次で活動するからいいというぐらいの軽い気持ちで活動している人が多いと認識している。どんな理由だとしても違反としか発表しない場合、辞めたアイドルのファンは事務所と残っているメンバーに責任があると事実確認しないまま捉え、それがあたかも正しいことのように広まる。そんななかでファンの皆様に残っているメンバーと事務所が直接の原因ではないという部分をハッキリとさせ、憶測が広まってしまうのを防いでいます」と細かすぎる謝罪説明文を掲載するに至った理由を明かした。

「店舗型性風俗特殊営業店において、同店から現金の対償を受け、性的なサービスを行う業務に従事するとともに、男性客と性行為を行うなどした」細かすぎる謝罪文が増える背景は? “説明ナシ”を貫く日大に対して地下アイドルの解雇理由を詳細に公表した事務所には共感の声
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 多数のアーティストが所属し、多くのレストランやライブハウスを運営するLD&K社長の大谷秀政氏は「解雇理由については、色々な憶測が勝手に広まらないようにというのがある。この前、所属アーティストであるかりゆし58のボーカルが沖縄の『モンパチフェス』の直前で声が出なくなってしまい、ボーカルだけキャンセルになった。一応、このご時世なので『コロナではありません』など説明をしなければいけない。そういった余計な心配をかけないような説明はなるべくした方がいい」と自身の立場と経験を踏まえて述べた。

 いまだ説明がない日本大学について言及した元衆議院議員の宮崎謙介氏は「日大について、学校法人は組織運営の管轄が文科省になる。普通の民間企業や株式会社であれば税務署が入ってくる。税務署が入ってくると事細かに開けっ広げに調べられるので逃げられない。文科省の管轄なのでここまで緩くやってこられた。このあたり、税務署が入るようにしないと問題は無くならないのではないか」と改善の余地はあると指摘。

 すると宮崎氏の意見を聞いたお笑いタレントの千原ジュニアが「果たして日大だけなのかと思ってしまう部分もある」と疑問を呈すると、宮崎氏は「絶対に氷山の一角だ。結局理事会のようなものがあって、皆で、内輪で守っていく。税金がかかるわけでもない。身内、親せきで固めたりもする。脈々と闇が…」と応じた。

 納得のいく説明がないことで様々な憶測が広がり疑念や問題は大きくなる。今後、日大の説明責任は果たされるのかに注目したい。(ABEMAABEMA的ニュースショー』)

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