将棋の有名戦術の一つ、「矢倉」。居飛車で指すのであれば、初心者から中級、上級者まで、必ず通る道と言ってもいいほどだ。かつて増田康宏六段(24)が10代のころに「矢倉は終わった」という意味合いの発言で盛り上がったこともあるが、後に「矢倉は終わらない」という本を出した佐藤秀司八段(54)が昨年の早指し棋戦で大活躍。将棋界からは「完璧だった」「神が降りてきた」と、次々に驚きの声が挙がったという。