「救急の外来が一気に…」アメリカで医療現場を襲った“オミクロン株” 最前線の医師が語る現実
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 新型コロナの感染拡大が止まらないアメリカ。今月10日の報告では新規感染者が135万人を超え、過去最高を記録した。

【映像】オミクロン株拡大の米・ニューヨーク(現地の様子)

「感染者、および感染者に伴って、入院患者さんが本当に時間とともに増えていくのを肌で感じながら診療していました」

 こう口にするのは、アメリカ・ニューヨークの病院に勤務する内科医の山田悠史さんだ。現地でここ最近の感染者急増を医療現場の最前線で見続けてきた山田医師。流通がストップしたことで食品棚が空になったり、鉄道で一部の路線が運休になったりなど、社会インフラに大きな影響が出始めている中、アメリカにいる山田医師が深刻だと話すのが、医療現場における感染拡大だ。

「救急の外来が一気に…」アメリカで医療現場を襲った“オミクロン株” 最前線の医師が語る現実

「今回、医療への負担のかかり方が『今までの感染流行の波とは違うな』という感覚も持っています。感染流行のスピードが速く、それが医療スタッフの中への感染という意味でも、激しく反映をされています。医療スタッフに急速に感染が広がってしまったので、純粋に医師、看護師が足りなくなる状況が現場でも起こっていました」(以下、山田医師)

 そんな医療従事者不足が広がるアメリカで現在、猛威をふるっている新型コロナの新たな変異株、オミクロン株。アメリカ疾病予防管理センター(CDC)は、先週1週間に確認された新規感染者数のうち、98.3%がオミクロン株と推定されるというデータも発表した。山田医師は「比較的症状は軽いケースが多い」としながらも……

「あまりにも感染者が増えすぎてしまい、さらにそのスピードが速かったことで、救急の外来が一気に混んでしまったんです。仮に新型コロナ自体の重症度が軽くても、新型コロナの感染をきっかけに、例えば喘息を悪化されてしまったり、必ずしもコロナによる入院ではなくても、コロナと共に入院をしなくてはならないような患者さんが急速に増えました」

 日本では13日、東京都で新たに3124人の感染が確認され、沖縄でも医療従事者への感染拡大によって人手不足が深刻化するなど、予断を許さない状況が続いている。

「救急の外来が一気に…」アメリカで医療現場を襲った“オミクロン株” 最前線の医師が語る現実

 すでに、アメリカの製薬大手はオミクロン株に対応するワクチンの開発、製造に着手。その上で山田医師は「ワクチンの三回目の接種”ブースター接種”が対策のカギになる」と話す。

「ニューヨーク市内を見ていますと、ワクチンをすでにブースター接種までされている人は、重症化したり入院を必要としたりといったケースはほとんど見受けられていません。一方でワクチン未接種の場合、デルタ以前の感染と同様に、入院して重症化される場合があり、残念ながら二回接種後の人でも入院するケースは数多くあります。オミクロンに関して言えば、二回目接種から時期がある程度経過してしまっている方は、ブースター接種がカギになってくるのではないかなと思っています」

(『ABEMAヒルズ』より)

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