【WBC・準決勝】日本代表6-5メキシコ(3月20日/ローンデポ・パーク)
 日本中が歓喜した、WBC史上に残る名勝負となった。
 1点を追う9回裏無死一、二塁で打席に立ったヤクルトの村上宗隆内野手は、これまでの不振を振り払うかのようなサヨナラタイムリーツーベースを放ち、日本を決勝進出へと導いた。
 ファンの期待が見えないプレッシャーとなったのか、村上は不振にあえいでいた。試合前までの打撃成績は17打数4安打0本塁打3打点、打率.235。3番に座りチームを牽引してきたエンゼルス・大谷翔平投手、村上に代わり4番に座ったレッドソックス・吉田正尚外野手をはじめ、カージナルスのラーズ・ヌートバー外野手やソフトバンク・近藤健介外野手、巨人・岡本和真内野手ら村上の前後を打つ打者がチャンスで好打を放っていることもあり、村上の存在感は相対的に薄くなる。