「初めてだから、送ってきました。大丈夫かな…」。声の主は、新人女流棋士の父。棋王3期、王将4期を獲得した振り飛車党の第一人者、久保利明九段(47)だ。“捌きのアーティスト”の異名を持ち、数々のタイトル戦を戦ってきたトップ棋士も、この時ばかりは父の顔に。今日の主役は、2022年10月にプロデビューを果たした久保翔子女流2級。夢の道を歩き出したばかりの17歳の“今”を聞いた。