切れ負けが近づくことを告げる単調な「ピッ、ピッ」という電子音は、なんとも心臓に悪い。これが詰むや詰まざるやの最終盤と重なればなおさらだ。女流棋士3人1組で戦う超早指し戦「女流ABEMAトーナメント2023」の決勝が3月25日に放送された。第2局はチーム伊藤・香川愛生女流四段(29)、チーム加藤は渡部愛女流三段(29)という同学年の実力者対決。公式戦でも上位で顔を合わせることが多い2人の対局は、白熱した終盤に突入した。チェスクロックが刻む音に、解説陣も大慌て。「心臓に悪い…」と女流棋士たちの心境を代弁した。