アマチュア時代に13のタイトルを獲得したスーパールーキー、堤駿斗(志成)が31日、東京・後楽園ホールで東洋太平洋フェザー級王座決定12回戦に臨み、世界挑戦経験のあるジョー・サンティシマ(フィリピン)に大差の3-0判定勝ち。世界3階級制覇の田中恒成(畑中)の4戦目を上回り、3戦目で東洋太平洋王座獲得という日本最速記録をマークした。
 23歳の大器がその実力を余すところなく披露した。日本人選手初の世界ユース選手権優勝、アマ13冠という肩書きを引っさげてデビューしたのが昨年7月のこと。デビュー戦、12月の2戦目はともに判定勝ちで、ファンに「倒せなかった」という印象を与えた。しかし、問題はKOを逃したことではなく、“大器”にふさわしくないバタついたボクシングをしてしまったこと。それを一番感じていたのが本人だった。