2022-23シーズンを持って、Mリーグのユニフォームを自ら脱ぐ決断をした者がいる。セガサミーフェニックスの大黒柱・近藤誠一(最高位戦)だ。個人成績は▲195.9で28位と確かに不振だったものの、ファンはもちろんチーム関係者たちも、来シーズンは力強い麻雀を取り戻し、最下位に沈んだチームを再浮上させるべく戦うものだと思っていた。それがシーズンオフの契約更新のタイミングで、体調不良を理由に辞退した。シーズン中、近藤はカメラの前で「(体力は)しんどいです。年々きつくなります。(引退は)身体がついてこないと思ったところが辞めどころ」と明かしていた。多くのファンの心を踊らせ“夢芝居”とも呼ばれた近藤は、どんな思いを持って戦っていたのか。