<大相撲九月場所>◇九日目◇18日◇東京・両国国技館
序の口八枚目・聡ノ富士(伊勢ヶ濱)が序の口・三枚目・謙豊(時津風)を下手投げで下して4勝目を挙げた一番は、行司軍配に対して物言いがつく熱戦となった。元横綱・稀勢の里の二所ノ関親方ら、錚々たる顔ぶれの親方衆が土俵上で物言い協議を繰り広げる中、ひと際小柄な新米行司が、物怖じしない“度胸満点”のニコニコトークを展開。「この子面白いw」「いいキャラしてる」「親方衆を見上げ笑顔で会話」などファンからの反響が多数寄せられた。
立ち合い、まわしに手をかけた両者。左上手を引きつけた謙豊に対して、一瞬の隙を突いた聡ノ富士が右からの豪快な投げを打った。この投げに反応した謙豊も左からの投げを打って応戦すると、互いに土俵に前のめりに、ほぼ同時に倒れ込んだ。行司軍配は東方力士に上がったが、審判から物言いがつき、勝敗は協議の結果に委ねられた。
この一番を裁いたのは、中学を卒業後に押尾川部屋に入門したばかりの序ノ口格行司である式守風之助。先場所七月場所で初土俵に立った2007年7月6日生まれで、静岡県掛川市出身の16歳だ。
土俵に真っ先に上がったのは、元横綱・稀勢の里の二所ノ関親方。その後、続々と大柄な親方衆が土俵中央に集まってくると、行司のひと際小さな体は親方の姿と重なって時折り見えなくなることもあるほど。
頭上を行き交う物言い協議を追うようにあっちにキョロ、こっちにキョロする様子は何とも初々しかったが、物怖じするどころか、笑顔を交え、親方衆とニコニコトークを展開する場面も見られた。
その後、協議を終えると「ただ今の協議は確認のためであり、西方力士の方が先に落ちており、行司軍配どおり東方力士の勝ちといたします」とのアナウンスが。その瞬間、館内に拍手が響くと同時に「風之助!」の歓声もこだました。
今場所五日目には、聡ノ富士(伊勢ヶ濱)が序の口九枚目・竹内(陸奥)を小手投げで下した一番でも物言いがつき、風之助の堂々たる行司裁きに対して「この行司すごい何者だよ」「行司すごいよく見てた」など驚きと称賛の声が寄せられる一幕があった。
この一番での行司裁き、そして物言い協議の際に風之助が見せた物怖じしない振る舞いに対して取組を中継したABEMA視聴者から「この子面白いw」「いいキャラしてる」「風之助くん凄いよ!」といった感嘆の声。さらには「審判に囲まれると風之助くんが余計に可愛く見えた」「風くん囲まれてるのにニコニコ」「キョロキョロ風之助くん」といった声も寄せられていた。(ABEMA『大相撲チャンネル』)
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