外国為替市場では、円安ドル高が進んでいます。午後に投開票が行われる自民党総裁選の結果をにらんだ動きもあるとみられています。
27日の東京外国為替市場は午前10時半現在、1ドル=145円台半ばで取り引きされています。一晩で1円余り円安が進み、9月4日以来、約3週間ぶりの水準です。
日本銀行の植田総裁が早期の利上げに慎重な考えを示したことで日本とアメリカの金利差を意識した円安基調が続いていることに加えて、自民党総裁選をめぐり、利上げに否定的な高市早苗氏を麻生派が支持する方針を決めたことも円安進行の一因とみられています。
三菱UFJ銀行の井野鉄兵チーフアナリストは「もし高市氏が1回目の投票で敗れれば、巻き戻しの動きが起きて円高に進む可能性がある」としたうえで、27日は1ドル=143円から147円の値動きを予想しています。(ANNニュース)