協同組合日本俳優連合(日俳連)、一般社団法人日本芸能マネージメント事業者協会(マネ協)、一般社団法人日本声優事業社協議会(声事協)の3団体が13日、生成AIの扱いに関する会見を行った。
会見で発表された主な主張の内容は、(1)生成AI音声を、アニメーション及び外国映画等の吹替では使用しないことを求める、(2)生成AI音声を学習・利用する際は、本人の許諾を得ることを求める、(3)生成AI音声には、AIによる生成物であることの明記を求める、の3点。
とはいえ、“声のプロ”の音声が活用されるのはアニメや映画だけではない。最近ではニュースをAIが読みあげる「AIアナウンサー」も増加傾向にある。この点について日俳連副理事長の池水通洋氏(『ドラゴンボール』アックマン役など)は「やっぱり(自分たちの声を)使ってほしくない」と難色を示した。
「我々は朗読やナレーションなど、いろんな仕事をしている。NHKがアナウンサーの声を使って(AI音声を)出した時にはすぐに連絡し『これ以上はやめてくれ』と言った。するとすぐに『これ以上は考えていない』と返事がきた。それでなんとか納得をしたが、我々はみんなそれぞれの仕事で演じている。朗読をやる場合も、ゲームをやる場合も、ナレーションをやる場合も、ニュースを読む場合でも全部演じている。そのため、やっぱり(自分たちの声を)使ってほしくないという心情はある。とはいえ、NHKは自分の職員を使って、納得してやっているため『ここまではしょうがない』と思っている。とはいえ、これ以上はやめてほしい」
これを受けて、声事協副理事長の池田克明氏は「NHKのAIアナウンサーに関しては災害や有事が起こった時に必要なのではないか、という声に対して実験的に取り組んでいると聞いた。そういう理由があるならば良いことで、これは技術の正しい使い方だと我々は受け止めている」と補足した。
(ABEMA NEWS)
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