海、山といった自然に囲まれた環境だと医療へのアクセスが不便なことが多いですが、今回は自然に囲まれて医療も充実しているレジデンスを取材してきました。
【画像】千葉・鴨川市の高級シニアレジデンス オーシャンビューの床暖房付き居室 値段は?何歳から?
■海望む“絶景露天風呂” 入居者に人気
都心から鉄道でおよそ2時間、房総半島南部に位置する千葉県鴨川市。
一面に広がる美しい海や、国内で唯一、雨水のみで耕作を行い、日本の原風景が広がる「大山千枚田」。
新緑から紅葉へと季節ごとに景色が移り変わる風光明媚な「四方木不動滝」。
鴨川の壮大な自然の中にそびえ立つのは、高級シニアレジデンス「パークウェルステイト鴨川」。
老人ホームより豪華な設備で、快適で上質な生活ができるという高級シニアレジデンスが今、人気を集めています。
パークウェルステイト鴨川に入ると早速、高級感がただようエントランス。
入り口の先に広がるのは、海を見下ろしながら過ごせるロビーラウンジ。
パークウェルステイト鴨川 堀田英一総支配人
「住居棟につながる廊下ですね」
玉川徹さん
「ちょっと美術館みたいですね」
堀田総支配人
「館内に100個以上の美術品を展示していまして、上質さを忘れないような作りにしています」
続いて案内してもらったのは、広々とした大浴場。週3回、鴨川温泉のお湯を運んできているといいます。
堀田総支配人
「こちらが大浴場でございまして。ここで毎日ご入居者様がお風呂に入って頂けると」
玉川さん
「海一望なんだ!すごいね!」
外にある露天風呂からは目の前に太平洋が広がり、美しい夕焼けを眺めながら入るのが入居者に人気だといいます。
玉川さん
「露天風呂に入りながら海が毎日見られるということなんですね」
■部屋の値段は? 何歳から入れる?
大浴場のすぐ隣には、たくさんの陽の光が差し込む15メートルの立派なオーシャンビュープール。海を眺めながら身体を温めるジャグジーも併設されています。
他にも、カラオケルーム、卓球やビリヤード、麻雀などを楽しめる娯楽室があります。
入居者
「玉川さんですか?」
玉川さん
「はい」
入居者
「いつも拝見させてもらってます」
玉川さん
「ありがとうございます。どうですか住み心地は?」
入居者
「すごく最高だと思います。景色が素晴らしいですよ。すごく居心地がいい」
入居者に特に好評なのが、オーシャンビューダイニングです。青い海に囲まれた開放的な空間。窓辺からは時間によって変わる風景が楽しめます。さらに夏には花火大会も望めるといいます。
気になる居室は、床暖房が付いたおよそ15畳のリビングルーム。バリアフリー設計やゆとりあるキッチンカウンターもあります。
玉川さん
「マンションですよね」
堀田総支配人
「一応2人入れるくらいの広さです」
玉川さん
「ここ何平米あるんですか?」
堀田総支配人
「68平米くらいです」
緊急時には、居室の至る所からスタッフを呼べるようになっています。
玉川さん
「ここからも海見えるんですね。ベッドルームからも当然。朝、目が覚めた時からカーテン開ければ海が見えるということか」
気になるこの部屋のお値段は?
堀田総支配人
「(Q.ここでいくらですか?)入居するお歳によるんですね。75歳でだいたい6000万円くらい」
さらに共益費、サービス料など1人入居の場合で月々およそ20万円かかるといいます。
玉川さん
「何歳から入れるんですか?」
堀田総支配人
「原則60歳」
玉川さん
「じゃあ僕もう入れるんだ」
堀田総支配人
「どうぞ、お待ちしております」
■一番の決め手は「介護、医療、最後のみとり」
入居されている人に話を聞きました。
入居者 永田さん(82)
「(Q.こちらを選んだ理由っていうのは何だったんですか?)実際に見に来まして、今、入っている部屋を見て一発で決めました。たまたまその部屋が山が見える、それから海が見える、それも勝浦側と鴨川と両方の海が見える部屋なんですね」
永田さんは先に妻を亡くし、身一つで入居してきました。
部屋からの眺めを見せてもらうと、一面のマウンテンビューが広がり、その両サイドには海も望むことができます。
永田さん
「私、小学・中学、飛騨の高山なんです。山が小さい時育った山のイメージに非常に似ている。ということで一発で決めました」
夢見た景色に囲まれた終(つい)のすみか。ここに来てできた新たな友人にも囲まれ、充実した日々を送っているといいます。
しかし、一番の決め手は別にあるといいます。
永田さん
「一番は介護、医療、最後のみとりまで全部やってくれるということで、それが最初の理由ですね」
■日本トップ3病院との医療提携
高齢になるにつれて増える健康への不安。多くのシニアレジデンスとは一味違うポイントがあるといいます。
堀田総支配人
「シニアサービスレジデンスでございますので、一番大切なのは医療介護という意味で亀田メディカルセンターと医療連携。すぐ近くにありますので、そこが一番ご入居者様のここに住まわれる理由だと思います」
施設からおよそ1キロの距離にあり、国内外から連日2500人もの患者が訪れる、亀田メディカルセンター。合わせて35の診療科を有していて、医療・介護・福祉などの幅広い分野で専門性の高いサービスを誇ります。
1995年には日本で初めて電子カルテを導入し、2022年には新型コロナウイルスの拡大を受けて空気感染対策の手術室を増設するなど、医療の質の向上に取り組んでいます。
そうした医療体制や患者の満足度などが評価され、今年「Newsweek」が発表した「World’s Best Hospitals」の日本の病院ランキングにおいて、1位の東京大学医学部附属病院、2位の聖路加国際病院に次いで3位にランクインしました。
亀田メディカルセンターと医療連携している一番の強みは?
堀田総支配人
「ここが亀田病院のクリニックになっていまして、ちゃんとドクターもいて、リハビリなんかもできるようになっています」
建物内には「亀田浜荻クリニック」が併設されていて、診療科をまたいだ最適な医療を受けることができ、急な発熱などの体調不良時に居室への往診、定期的な訪問も行っています。
亀田浜荻クリニック 夏目隆史医院長
「ただ単に場所が良くて、建物が立派で、サービスが良くてっていうことだけじゃなくて。それにプラスアルファの医療について亀田とタイアップしてきちんと面倒見ますよっていうのがついているので」
玉川さん
「こちらにこういうような連携とかもあることによって、救われた命にしても、症状にしても、そういうふうな方っていらっしゃるんですか?」
堀田総支配人
「たくさんいらっしゃいます。やはりここでもう24時間、看護・介護でご入居様を見守りしているということがなせる技だと思いますね」
施設では食事面でも健康をサポートする体制が整えられています。
ダイニングで出される食事は、専属のシェフが栄養と健康に配慮し、和洋中とバラエティーに富んだメニューを提供しています。
玉川さん
「おいしいです。これ毎日食べられるんだ?」
シェフ
「健康に気を使ったメニューということで、塩分も控えめにして、あっさり頂けるような南蛮漬けにしてございます」
玉川さん
「だけどしっかりしてますよ味は。塩分は控えめなのかもしれないけど」
■「仕事・健康・趣味をバランスよく暮らせる」
施設に入居しながら、現役で仕事をしている佐々木さん(79)もまた、健康を気にかけパークウェルステイト鴨川に入居を決めたといいます。
佐々木さん
「一番の理由は、心臓に問題があるっていうことが分かって、救急車で病院に運ばれたりっていうことがあって、それでちょっと老後、そういうリスクがあるということで病院が近くて空気がきれいでどこかないかなって思ってたんですけど」
10年前、都会での生活から離れ、「軽井沢で残りの人生を」と考えていたそうですが、ネックだったのは最寄りの病院との距離。
なかなか条件に合う場所が見つからない中、たまたま見つけたパークウェルステイト鴨川。すぐ見学に訪れ、即入居を決めたといいます。
佐々木さん
「心臓とか脳とか年取ってそういうところの機能が問題あると、生活が厳しくなるわけですね。老々介護も嫌だし。病院が近いっていうことは、そのリスクがすごく減るわけですよ」
入居してからは大きな病気をすることもなく、趣味のゴルフや音楽鑑賞を満喫しつつ、仕事にも精を出しているといいます。
佐々木さん
「大自然の中で自分の趣味とか自分自身と向き合うっていうのはね。こういう田舎だからこそっていうか、だから本当そういう意味で言うと、郊外の良さっていうか。仕事と健康と趣味と、全部バランスよく暮らすには、どこがいいかって言ったら、ここが一番理想だなと思ったんです」
(「羽鳥慎一 モーニングショー」2024年11月15日放送分より)