東京都心から離れた多摩地区での災害に素早く対応するため東京消防庁は10月、立川市に新たに「警防本部多摩指揮隊」を設置しました。指揮隊新設は東京消防庁144年の歴史で初めてです。
「警防本部多摩指揮隊」は多摩地区で大規模火災などの災害が起きた時に、現場支援や各部隊の調整など司令塔機能を担うため10月29日に新設されました。
東京消防庁ではこれまで、多摩地区の災害に対しても都心にある大手町の本部から指揮部隊が出動していました。2024年3月に東京・瑞穂町で約7500平方メートルを焼いた物流倉庫火災などにも出動しましたが、本部から多摩地区に到着するのに1時間以上かかっていました。東京消防庁史上初めての指揮隊新設は、こうした多摩地区での災害への迅速な対応が狙いです。
また首都直下地震などにより本部の機能が麻痺した際は、代わりの拠点として機能する予定です。
多摩地域では多摩東部直下地震や富士山の降灰被害などの災害も懸念されています。こうした多摩地域で起きる自然災害に対しても、「警防本部多摩指揮隊」が素早く対応し被害を最小限に減らすことを目指します。(ANNニュース)
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