見る者騒然の跳満ツモ、天才にはこの最終形が見通せていたのか。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2024-25」11月28日の第1試合。赤坂ドリブンズ・渡辺太(最高位戦)が決めた見事な打ち回しと高打点のアガリに、放送席とファンが大いに沸いた。
 東3局2本場、ドラは8索。EX風林火山・松ヶ瀬隆弥(RMU)が中と9索をポン、ソウズの混一色模様の仕掛けで周囲にプレッシャーをかける。対する渡辺は松ヶ瀬の上家ということもあり、打牌が制限されてしまった。孤立のドラを浮かせながら、渡辺はマンズとピンズを並べていく。道中、イーシャンテンとなりドラが出ていく形にはなったが、渡辺はここでもそれを保留、1枚切れの南を切って様子見とした。松ヶ瀬はこのドラが雀頭候補であり、打てば鳴かれていた可能性もあった。