御徒町駅近くにある行列店。客の8割が注文するのは「白いオムライス」。白い秘密はタマゴにありました。割ると驚きの光景が!
【画像】フワフワの白いオムライス 秘密は黄身まで真っ白のタマゴ
恵比寿駅前にあるそば店の人気メニューは、白いムース状の料理。外国人客は一口食べて「口の中ですぐに消える」ムースの下から現れたのは?
■お店の看板メニュー「白いオムライス」
御徒町駅近くに行列ができる人気店があります。洋食店の「Delizioso0141」です。
ハンバーグは北海道産のブランド牛と国産豚を使用。甘みのある牛肉は、かめばかむほどうまみがあふれます。
タンシチューは、柔らかさが違う「タン元」と「タン先」を使用。自家製のデミグラスソースで煮込んだ一品です。
この洋食店には、8割のお客さんが注文する“ここだけグルメ”があります。
客
「こんなタマゴがあるんだ。ビックリ。美しいですね」
店員
「おまたせしました。白いオムライスお二つでございます」
客
「思っていたより白い」
これぞ、“ここだけグルメ”。お店の看板メニューでもある「白いオムライス」。ソースまで真っ白。実はこれ、濃厚チーズソースなんです。しかも、中には“ある仕掛け”が…。
客
「お~スゴイ。めっちゃ黄色い」
そう、白いボディから鮮やかな黄身がとろけ出てくるんです。
客
「めっちゃ濃厚でおいしい」
それにしても、どうやって真っ白いオムライスを作っているのでしょうか?
■コメのエサで黄身が白く「上品な味」
その秘密はタマゴにありました。なんと、黄身まで真っ白のタマゴです。手掛けているのは徳島県の生産者。エサに秘密があるといいます。
たむらのタマゴ 田村智照代表
「白いタマゴは(ニワトリのエサに)トウモロコシを全く使わない。コメでやっている。だから白い」
一般的なタマゴは、トウモロコシに含まれている成分「キサントフィル」により黄色くなります。その成分がないおコメで育ったニワトリが、黄身が白いタマゴを産むのです。
もともとはお菓子などに使うために誕生したという白いタマゴ。一般的なタマゴより、ちょっとお高めですが、気になるそのお味は?
桝田沙也香アナウンサー
「高級感がある上品な味。普段食べるタマゴよりあっさり。中の黄身と食べると濃厚でまろやか」
オムライスの具材には、エビやカニ、イカ、ホタテとキノコを使用。牛すじなどを使ったソースを絡めたシーフードピラフです。
白いタマゴは、一つのオムライスに3個。フワフワにするため、空気を含ませるように素早くかき混ぜます。さらに、黄身が黄色い「温泉卵」を入れます。
Delizioso0141 太田雅也シェフ
「白いタマゴはさっぱりしてるので、ちょっと濃さが欲しいので入れている」
シーフードのうまみがつまったピラフをのせて、温泉卵が割れないようにやさしく包みます。
仕上げに、カマンベールなど5種類のチーズを混ぜた濃厚ソースをかけて完成です。
白いオムライスにはもう一つ、こだわりのソースが付いてきます。実はこれ、ジャガイモに、酢やしょうゆなどを加えたオリジナル和風ソースなんです。
チーズソースと合わせると、酸味が加わり、相乗効果を発揮!一度で二度おいしいと大好評です。
客
「“味変”効果ある。濃厚ですごくおいしい」
■暗いバーでひらめき 目立つオムライス
なぜ「白いオムライス」は生まれたのでしょうか?実はシェフが以前働いていたバーでひらめいたといいます。
桝田アナ
「白いオムライスってどこから発想?」
太田シェフ
「バーって暗いじゃないですか。黄色より白い方が浮き出る。白い方が目立つからイイかなって」
暗いバーでひらめいた「白いオムライス」は大ヒット。未来を明るく照らす“ここだけグルメ”となったのです。
■SNSで話題 どんぶりいっぱいの白いクリーム
続いての“ここだけグルメ”はこちら。この中にある食べ物が隠れています。何だと思いますか?
客
「初めて。他では聞いたことない」
「衝撃でした」
謎のメニューがあるのは、東京の恵比寿駅前にある手打ちそばの人気店「酒彩蕎麦 初代」。
平日のランチだけ食べられる牛たたきとろろご飯セット。今が旬の大和イモを使った限定メニューです。
さて、気になる“ここだけグルメ”は…おそば、ではありませんよ。
オーストラリアから
「アイスクリームみたいだ」
「私たちの国では見たことない」
SNSで話題となり、今や世界が注目する“ここだけグルメ”。
桝田アナ
「すごい。デザート?器が熱い」
どんぶりいっぱいの白いクリームのようなモノ。これは一体?
■多い日は1日150食以上も…「白いカレーうどん」
桝田アナ
「イモの味がします。ジャガイモ。カツオの和風だしの味」
そう、実は「カツオ風味のジャガイモのムース」なんです。では、その下に隠れているのは?
桝田アナ
「麺がたっぷり入っています。うどんのような太麺」
ついにその正体が。
桝田アナ
「カレーうどんだ」
酒彩蕎麦 初代 齋藤裕一店主
「当店の看板メニュー“白いカレーうどん”」
これぞ、“ここだけグルメ”、初代の白いカレーうどんです。
桝田アナ
「コクが深くスパイシー。ジャガイモのムースでまろやか」
多い日は1日150食以上も出る“ここだけグルメ”。
客
「普通のカレーうどんよりなめらかな感じ」
香りが強い、北海道産の小麦を使ったうどんは、もちろん手打ち。一度ゆでたら、コシを出すため水でしめ、再びゆでます。
齋藤店主
「(うどんは)しっかり食べごたえがある。コシが強すぎて食べにくくないように、しっかりめにゆでている」
15種類のスパイスを使った牛すじカレー。鶏や豚肉も試しましたが…。
齋藤店主
「ジャガイモのムースを合わせているので、食べた時に牛の方がうまみがありベスト」
ムースに使うのは、北海道産の男爵イモ。蒸したジャガイモを裏ごしします。お蕎麦に使用するカツオダシなどを生クリームと合わせ、ボトルに流し込みます。
炭酸ガスを入れると、ジャガイモのムースが。瞬く間に、白いカレーうどんに変身です。
齋藤店主
「最後にブラックペッパーをかけて完成」
アメリカから来た3人組。奥の男性は恐る恐る顔を近付け…ムースを1口。“ここだけグルメ”を初体験。いかがですか?
アメリカから
「イモでできた雲みたい。口の中ですぐに消えて風味が残る」
■1年かけて考案 ジャガイモへのこだわり
一体なぜ「白いカレーうどん」は生まれたのでしょうか?
齋藤店主
「日本の家庭でよくあるカレーライスはジャガイモが入っている。どうにかしてカレーうどんに(ジャガイモ)盛り込めないかなと」
試しに、カレーうどんに固形のジャガイモを入れてみましたが、口当たりが悪く、食べにくかったため断念。そこで、ジャガイモをムースにすることをひらめき1年かけて考案。こうして、世界の人たちを魅了する“ここだけグルメ”が誕生したのです。
客
「めちゃくちゃおいしい」