EUへの加盟交渉を巡り、大規模なデモが続く旧ソビエトのジョージア。10年前のウクライナと似たような展開になってきています。
【画像】抗議デモに放水銃や催涙弾 EU加盟めぐり衝突 10年前のウクライナに酷似する東欧ジョージア
■EU加盟交渉停止 数千人が抗議デモ
バリケードを築いて、花火を放つデモの参加者。治安部隊は放水銃や催涙弾を使って鎮圧しようとしています。
ロシアとヨーロッパに隣接するジョージアの首都トビリシで、4日ほど前から大規模なデモが続いています。
きっかけは、10月に発足した“ロシア寄り”とされる新政権が「EUへの加盟交渉を停止する」と発表したこと。
これに対し、“EU寄り”の立場を取る市民ら数千人が国会議事堂近くに集まり、抗議を行いました。
10年前、ウクライナでもEUとの関係強化を巡って大規模デモが発生。親ロシア派の政権が崩壊し、その後、ロシアによるクリミア侵攻につながりました。
ジョージアは今後、どうなるのでしょうか。
■大統領と首相の間で亀裂深まる
コバヒゼ首相は、ウクライナで2014年に、親ロシア派の政権が崩壊した「マイダン革命」に言及して、このように述べました。
コバヒゼ首相(先月30日)
「ジョージアでマイダン革命を起こしたいと望む人たちがいるが、起きることはない」
一方、親欧米派のズラビシビリ大統領は、10月の議会選挙で不正があったと主張しました。
ジョージアでは14日に大統領選挙が行われる予定ですが、「合法的に選出された議会が発足するまで私の権限は続く」と主張して、任期満了後も大統領としてとどまる意向です。
大統領と首相との間で亀裂が深まるジョージア。さらなる混乱も予想されます。
(「グッド!モーニング」2024年12月2日放送分より)
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