こはるさん(36歳)は高校3年生で妊娠し、息子の雄哉さん(現在17歳)を産んだ。文部科学省によると、ある年に学校が把握した妊娠した生徒の数は、公立高校だけで1000人を超え、その半数以上が自主退学や転学を選択している。こはるさんもその一人だ。
公立高校の進学校に通っていたこはるさんは、高校3年生の時、避妊には気を付けていたそうだが、当時のパートナーに無理やり襲われ、妊娠した。それをきっかけに、元々良くなかった親との関係はさらに悪化。当時、頼れるのはパートナーだけだった。出産予定日は高校卒業直後の4月。こはるさんは妊娠したままの卒業を望んだが、体育の単位不足で卒業を認められず、休学を勧められた。