
北日本では16日、荒れた天気となりました。豪雪被害の対処に追われる青森県は、再び、大雪に見舞われています。

青森市では、積雪は121センチとなり、例年の2倍以上を記録。生活にも大きな影響を及ぼしています。
雪かきは、何度繰り返しても終わりが見えません。雪に慣れているはずの住民も疲労困憊です。
追いつかないのは除雪だけではなく“排雪”も。
除雪された雪を海に排雪する雪捨て場には、ひっきりなしにトラックが訪れています。

夜の8時から朝5時まで、毎日10回以上、雪を運び込んでいるドライバー。正月休みは返上し、今年はまだ一日も休まずに働いていますが、やはり終わりは見えていません。

排雪業者・内山真澄さん
「きついね。みんなと一緒に寝るとき眠りたいね」

青森県知事が“災害”とも呼ぶ一連の大雪は、パイプハウス133棟が倒壊するなど、農業にも大きな影響を与えています。
なかでも平川市は、例年の倍以上の積雪が原因となり、被害も目立っているといいます。
春に収穫するためのネギを育てていましたが、雪の重みで倒壊したハウス。

ネギ農家・相馬清寿さん
「(育てていたのは)トン数で言ったら、1トン半くらい。庭とかの雪でいっぱいいっぱいで、ハウスに手が届かなかったというのが、まず一番の原因」
自宅周りの除雪をすませ、ハウスに向かうと、すでに除雪の機械を入れられないほどの雪が積もっていたそうです。

16日は、雪崩も発生しています。
鰺ケ沢町のスキー場のコース外で、バックカントリーツアー中の外国人観光客など、7人が、一時、取り残されました。1人が病院に搬送されましたが軽傷だということです。
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