将棋の西山朋佳女流三冠(白玲、女王、女流王将、29)が1月22日、棋士編入試験第5局で試験官の柵木幹太四段(26)に敗戦。女性として初めての棋士編入を目指した西山女流三冠の挑戦は、通算2勝3敗で“不合格”となった。終局後には会見に応じ、「充実した期間だった」とコメント。「落ち込んでいる間もなく女流タイトル戦を戦わせていただくので、そちらも注目していただければ嬉しい」とファンに呼びかけた。
――棋士編入試験を振り返って
約5カ月間、編入試験のことを考えていた。期間的には長いなと思っていたが、日程が近づくとあっという間だった。5局を振り返ると、その期間は他の棋戦と並行していたのでいろいろなことがあったが、幸運な面もあり最終局まで行くことができたと思う。年明けまでもつれ込むと想像していなかったが、充実した期間だったと思う。
――2022年に編入試験を受験した福間香奈女流五冠の存在について
受験を決めるにあたり、福間さんの受験は関係なく自分自身のことを考えていた。(自身が)奨励会三段リーグで14勝したということを踏まえて受験しようと思った。福間さんや他の方の編入試験も拝見していたが、独特の緊張感があり、五番勝負というよりは5人の方との対戦で、普段戦っている番勝負とは違う駆け引きも生じるのかなと思った。
――棋士編入試験を経て得たものは
たくさんの方に注目していただいているということで、見合った将棋をという意識もあった。少しでも納得のいく将棋を、と取り組んでいたので将棋に触れる時間も増え充実した時間で収穫も多かった。
――足りなかったものは
今日の最終局もそうだが、準備と微妙な違いがあった場合の対応力が足りなかった。後手では特融の(局面を)“悪くしない”という意識的な取り組みが求められるところであまり成果を出すことができなかった。
――これからの夢は
落ち込んでいる間もなく女流タイトル戦を戦わせていただくので、そちらも注目していただければ嬉しい。女流棋戦はスポンサーの力もあり活性化して魅力を増してきている業界。私自身も少しでも携わっていきたい。
(ABEMA/将棋チャンネルより)
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