
都内でも親子グマが目撃されるなか、襲い掛かられた女性がその恐怖の瞬間を振り返りました。
キャンプへ向かう途中に“親子クマ”
「ああ、クマだね。親子連れ。こんな所にも出ちゃっている。どうしたものか。うーん、どうしよう」
3日前の16日午後3時半ごろ、撮影者の30メートルほど先に現れたのは、親子のクマです。
手前にいるのが母グマで、子グマは2頭います。
現場は、ハイキングコースとして人気の尾瀬です。植物の宝庫としても知られ、この時期はミズバショウが見ごろを迎えています。撮影した男性は、キャンプに向かう途中で、親子のクマと遭遇しました。
親子クマと遭遇した男性
「20~30分居座っていた。ビジターセンターの人が駆けつけて、ギョウジャニンニクを食べていると言っていた」
親子のクマは、山間部に生える、「ギョウジャニンニク」を食べていたといいます。
「親グマは同じ場所にいたが、子グマはちょろちょろ動いていた。反対側にハイカーがいて最初(クマに)気が付かないで、こっちに向かっていたので『通らないほうが良いですよ』と、大きな声で50~60メートル先の人に連絡」
今、親子のクマが各地で出没しています。
山口県では18日、住宅の駐車場に3頭が現れます。
北海道ではドライブ中の家族が、サイクリングロードで親子のヒグマ2頭を目撃します。
「最初サイクリングロードを歩いていたが林へ入っていった。餌(えさ)を探して歩いている感じで、こちらをちらりと見ていたが、気にする様子もなくそのまま歩いて。クマの目撃情報が毎日出ていて、怖いなと」
「こんな近くに来るとは」
クマの出没は東京でも相次いでいます。
先月、八王子市の市街地にある住宅の裏に1頭のクマが現れた中、別の場所に設置されたカメラにも…。
カメラを設置した団体のメンバー
「クマが撮影されたのはその付近。親子がカメラに映った」
17日午後6時半ごろ、センサーカメラが捉えたのは2頭のクマです。手前にいるのが母グマで、その後ろに子グマがいます。親子のクマが出没したすぐ近くには、観光客も来る釣り場が。
北浅川恩方ます釣場
小山浩美さん
「こんな近くに来るとは思わなかった。どんな動物も子を連れていると、子をかばうから危険」
母グマは子グマを守るため攻撃的になる傾向があることから、特に注意が必要と八王子市は警鐘を鳴らしています。
先週北海道では、子連れのヒグマが一度姿を消した後、車に向かって突進してくる姿が撮影されました。
女性を救った“あるもの”
さらに…。突如、母グマが襲い掛かってくる「恐怖の瞬間」。
「キャー」
「キャーキャー」
栃木県日光市で子連れの母グマに襲われたのは、写真家の橋本貴子さんです。
「それこそ生きた心地がしない。『自分は終わった』と思った」
野生動物を撮影するカメラからデータを取り出そうとした時に、親子のクマと遭遇したといいます。
先頭の母グマが襲い掛かってきた後、子グマが木に登り、逃げる姿も映っていました。
「2度目の突進で目の前に来た。数秒だと思うけどそれで右前、脚パンチがきた。右利きなんだと思いつつ、右手のここにきた」
クマの前脚が、右手に当たります。
「青あざがすごかった。パンチがものすごく重い」
「(Q.どれくらいの衝撃?)走ってきた車の角が当たったのでは、というほどの衝撃だった。本当はクマスプレーを持っていたが、反省すべきところで車に置いてきてしまった」
どのようにして、この窮地から逃れたのでしょうか。
「2回目の襲撃で鼻に電撃ショックを与えた後、(クマが)ひるんで離れた。後ろの子グマの方へ走っていった」
とっさに持参していた虫よけ用の器具で、クマの鼻に電撃を与えたといいます。
「クマの鼻に押し当てて脱出した。それこそ九死に一生」
今回、番組の取材に応じてくれた理由について、橋本さんは「クマが襲ってくる映像を見た人たちが、自分事のように感じることができるのでは」と話しています。
(2026年5月19日放送分より)
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