
岩手県の沢で85歳の男性の遺体が見つかりました。クマに襲われた可能性が高いとみられています。
「振りむいた瞬間に…」
車に驚いて、そのまま敷地内に入り込むクマ。その後、防犯カメラの前を横切っていきました。
長野県千曲市にある金属を加工する会社に、19日、クマが現れました。スコップを手に警戒する従業員の姿も確認できます。
クマを目撃した人
「そこで作業をしていて、道具をこちらに取りに来て、振りむいた瞬間にそこからクマが入ってここにいた」
その後、パニックになったクマが建物の中で暴れまわり…。
「棚とか全部ひっくり返されたのでネジとか拾うのは大変だった」
近くでは20日朝、麻酔銃を使ってクマが1頭捕獲されています。
「この辺に出てもおかしくない。東京でもクマの出没情報いっぱいある」
「1年で1番活発」
19日に東京・奥多摩町の山中で遺体が見つかりました。警視庁によりますと、遺体は下半身のみの状態で見つかっていて、周辺には大型動物のものとみられる足跡が残っていました。クマなどの動物に襲われた可能性もあるとみられます。
環境省によると、都内でのクマによる死者は少なくとも2008年度以降、確認されていません。
登山口近くの住民
「(クマを)間近で見たことがある」
奥多摩町の山中では、今、クマによる人身被害が相次いでいます。17日には30代のロシア人男性がツキノワグマに襲われ、顔や腕にけがをして重傷。また去年も、渓流釣りをしていた50代の男性が顔をひっかかれました。
そして今回「下半身のみの遺体」が見つかった周囲の状況を見てみると、完全に山の中。仙元峠に向かう登山道から100メートルほど離れた場所でした。
今年の春は、さらに都心寄りの八王子市でも相次いでクマの姿が確認されているだけに…。
登山客
「クマは出て当たり前と常に思っている。鈴、クマスプレー。襲われる時は襲われる」
なぜ、クマが人を襲う事故が続いているのでしょうか?
岩手大学農学部
山内貴義准教授
「この時期だんだんクマも行動が活発化し、6月が繁殖期にあたる。餌(えさ)を探して繁殖期も近づいてきている。1年で1番活発に動いている時期」
さらに山内教授は、今回の遺体発見が17日の人身被害から、わずか2日後だったことにも注目しています。
「事故が起きてしまったのは偶発的なところもあり、考察は難しい。一度人間と接触して興奮状態になると、その後立て続けに人を襲う個体も過去に事例があった」
岩手の沢に男性遺体
クマが人を襲う事例は各地で報告されています。
岩手県西和賀町では、20日、山菜採りに出かけた85歳の男性が沢で倒れているところを発見されました。近くにはクマ1頭がいて、警察や猟友会が到着後、姿が見えなくなり、その場で男性の死亡が確認されています。
「許しがたい」
クマに出会わないために今、各地で対策が進められています。
先週、商業施設内でクマが駆除された青森市。同じ日、別の場所でもクマの姿は捉えられていました。このクマは駐車場の中に侵入。ここで働く人たちは、商業施設でクマが駆除された後も近くで目撃情報が続いたことから、2頭は別のクマと考え、警戒を続けています。
クマの出没を示す「くまログあおもり」。青森県が4月から運用を開始したサイトです。誰でも投稿が可能で、出没情報をリアルタイムで共有することができるシステムです。
青森市民
「便利だと思う。誤報がなければ。誤報だと、子どもがいると学校とか心配になる」
青森市民が便利だと話す一方で、警戒していたのが虚偽の投稿です。
虚偽とみられる投稿※すでに削除済み
「家の外を眺めたら、熊が隊列を作って行進していた」
クマは基本的に、群れを作らないとされていますが、頭数の項目には「40」の数字が。
青森県環境エネルギー部
吉田巧次長
「県民の皆様の善意の協力を前提とした仕組みになっている。そういう中で明らかに虚偽と思われる投稿が確認された」
こうした偽投稿を受け、青森県はシステムを改修し、投稿者の電話番号の入力を必須項目として追加しました。
「腹立たしい。許しがたい話と認識している」
青森県庁によると、3年以下の拘禁刑または50万円以下の罰金が科される偽計業務妨害罪に問われる可能性があるといいます。青森県は、複数の不審人物の関与を確認。警察に通報したということです。
(2026年5月20日放送分より)
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