9月25日(日)20時から「AbemaNewsチャンネル」で、『千原ジュニアのキング・オブ・ディベート』が放送された。同番組では、お笑い芸人の千原ジュニアがMCを務め、“少子化とセックスレス”と“親子関係と親の責任”の2つのテーマが徹底的に討論された。
パネリストとして登場したのは、元モーニング娘。の石黒彩、ドランクドラゴンの鈴木拓、タレントの鈴木奈々、モデルの平沼ファナ、モデルでジェンダーレス男子として話題のこんどうようぢ、俳優の渡辺裕太、作家で元AV女優の鈴木涼美、プロレスラーのタンク永井、哲学者で津田塾大学教授の萱野稔人の9名だ。
千原ジュニアが彼らの意見を独断で点数化し、最終的に最も高い点数を獲得したパネリストが「キング・オブ・ディベート」として表彰された。
前半戦では、「少子化とセックスレス」をテーマにトークが展開され、石黒彩がキング・オブ・ディベートとなった。
後半戦、2つ目の議題は「日本の親子は大丈夫?」。今年8月に起きた俳優の高畑裕太氏の事件をめぐる母親で女優の高畑淳子さんの対応や、北海道で起きた子供の置き去りによるしつけのあり方、または親子ゲンカの末に親が子を殺害してしまった事件、親と友達のように接する子など、現代の親子のあり方について議論されることとなった。
■二世タレント・渡辺裕太、「子の不始末で親にも多大な迷惑がかかるということを改めて認識」
最初のテーマは「子供の罪、どこまで親に責任がある?」というもので、子供の不始末を親が謝罪する、芸能人になると公の場での謝罪をするという風潮に、どこまで親に責任があるのかという議論が展開された。まず千原ジュニアが渡辺徹と榊原郁恵を両親に持つ渡辺裕太に意見を求めると、親子で話す場を持ったわけではではないが、子の不始末で親にも多大な迷惑がかかるということを改めて認識したと話した。
鈴木涼美は、今はあらゆる情報にアクセスできる時代だとして、人格形成に親がどれだけ影響を与えているのかは測れないのではないかと語り、外的要因によって今回の事件に繋がった可能性もあると示唆。また、両親ともに教育に関する仕事をしていたという鈴木涼美は、過去に「日経記者はAV女優だった」という自身の記事を雑誌に書かれた際、父親のプロフィールも掲載され、他界した母親からは「あなたをなんでAV女優にしちゃったんだろうね」と最後まで言われたといい、親子の関係は断ちがたいとしながらも、親にはあまり責任を感じないで欲しいと語った。
高畑親子は特に直前まで仲睦まじい内容を報道する機会も多かったことから、渡辺は事件直後に手のひらを返したように親子の動画が報道で使いまわされる状況を指摘、芸能界の独特さがあるのではないか?と発言した。
■鈴木拓、「親のスネをかじる、親に世話をさせるのが親孝行になることもある」
「親のスネ、どこまでカジっていい?」というテーマでは親と同居する未婚者が2014年に308万人に達したとして「パラサイトシングル」といわれる人々に関する問題について議論した。
平沼の親は京都の不動産王で、親からは京都にマンションを一棟買ってもらっていて、家賃や携帯代、エステも全部親のお金なのだそう。この親バカぶりには理由があり、過去に平沼の親が苦労人だった影響から子供には苦労を掛けさせたくはないのだそう。
これを聞いた鈴木涼美は、親の世代は高度経済成長やバブルで潤っている世代だとして、ある程度余裕がある親ならばスネはかじるべきで、ロールモデルとしては正しいと肯定的な意見だった。石黒は社会に出るまでは経済的に援助をしても良いが、一人暮らしをするなどして、実家では当たり前に思っていた親の苦労などを感じる機会はあるべきだと語った。渡辺は今年27歳にして一人暮らしを始めたとして、家賃、光熱費など自分がいくら使っているのかを知ることができたので、大事な経験になっていると語った。
一方で鈴木拓は、親のスネをかじる、親に世話をさせるのが親孝行になることもあるとして、その場合は甘えるべきだとコメント。母子家庭のこんどうは苦しい家庭環境だったことから中学を卒業した16歳以降、親からお金をもらうことは一切せず、アルバイトで学費や必要な費用をまかなっていたのだそう。これに鈴木拓は「好感度しか上がらない」と白旗を上げた。
2つ目の「キング・オブ・ディベート」は450ポイントを獲得した鈴木涼美。最後はそれぞれの健闘を称えあい、千原ジュニアの「また次回、お会いしましょう」というコメントで番組は終了した。
『千原ジュニアのキング・オブ・ディベート』は、好評につき、10月10日(月・祝)14時と10月16日(日)19時の2回、AbemaNewsチャンネルで再放送される。