兵庫県西宮市の今村岳司市長の発言が物議を醸している。中高生のワークショップで自らの喫煙・窃盗体験を披露し、「授業を抜け出しタバコが吸える『居場所』が必要だった」などと話したという。
その後、イベントを見学していた一色風子市議 が本会議で追及。発言の真意について、「中高生はオハナバタケなキレイゴトを吐くオトナにうんざりしています。嘘つきばかりのオトナにうんざりしている彼らに『大丈夫だ。嘘つきじゃない嘘つきじゃないオトナもいるから』と伝えたかった」と釈明した。16 日、市議会は発言撤回などを求める決議案を提出。来週可決される見通しだ。
これまでも過激な発言でたびたび物議を醸しきてきた今村市長。京都大学法学部卒で26 歳で西宮市議になり、市議4 期のうちトップ当選3回、2 年前に自民・公明・民主推薦の現職候補を破って市長に初当選するなど高い人気も誇っているが、賛否両論の意見が巻き起こっている。
西宮市議会議員の川村よしと市議 に話を聞いた。川村氏は、賛否両論あるとし、「不良が市長になったんだから頑張ったんだからいいじゃないか」といったような賛成意見について「論点を間違えている」と指摘し「行政のトップなので、青少年の健全育成など、行政課題を取り組むべきであり、不良を助長するような発言は良くない」と話した。
実は、今村市長に対して決議案を提出するのは3回目だという。川村市議によると、以前には、都合の悪い報道があった場合マスコミを締め出すといった発言や、市で配られる広報物に圧力をかけるなどといったことがあったという。
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