4月9日、アメリカ・シカゴ発のユナイテッド航空機で定員オーバーのため乗客の男性がひきずり降ろされるというトラブルが発生した。この乗客は前歯を2本失い、鼻を骨折、ユナイテッド航空を訴える方針だという。
世界中から非難が集まったこの騒動に、芸能人も反応した。
ミュージシャンのGACKTは自身のブログで、「ネットニュースに驚くこともそれに対してどうこう思うことも普段はないのだが、さすがにこれにはビックリした。しかも引きずり出されたのがアジア人だったということで差別問題にまで発展している。こんなくだらないことが本当にあるのか」と驚きを語っている。
タレントの伊集院光は、ラジオ番組で「生放送があるってなった時、ちょっとゾッとする。俺を引きずるのは大変だよ」と自身の身に置き換えてコメントした。
また、音楽家の高橋幸宏は2012年、自身のツイッターに、「なんとヒースローでオーバーブッキングでビジネスをプレミアエコノミーにしてくださいというお願い。ありえない」とオーバーブッキングの被害にあったという投稿を寄せた。
そもそも過剰に予約を取る「オーバーブッキング」とは何か。
航空評論家の秀島一生氏は、「ほとんどの日本の航空会社でも(オーバーブッキングは)通常行われている。直前にキャンセルが入ることを考慮して多めに席を販売する。振り替えに応じる乗客がいなかった場合、謝礼金などを再度提示してほかの便に振り替えてもらう」と説明。さらに、「強制退出」について「乗客と航空会社が結んでいる約款で認められているが、今回のような暴力行為は絶対に許されないしあり得ない」とした。
オーバーブッキングは認められていることとはいえ、今回の暴力行為には非難が相次いでいる。(AbemaTV/AbemaWaveサタデーナイトより)
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