「ファンの皆様、いつも応援していただきありがとうございます。わたくし安室奈美恵は、2018年9月16日をもって引退することを決意致しましたので、この場を借りてファンの皆様にご報告させていただきます」
歌手の安室奈美恵(40)が自身の誕生日である20日、公式ホームページで芸能界引退を発表した。
安室は1992年に芸能界デビューすると、数々のヒット曲を発表。1997年にリリースした「CAN YOU CELEBRATE?」のシングル売上は200万枚を超え、現在も国内の女性歌手の中で歴代トップを記録している。その人気は社会現象にもなり、ロングヘアーの茶髪に細い眉、厚底ブーツなど安室を真似たファッションが大流行。「アムラー」と呼ばれ一世を風靡した。
突然の引退発表に街からは「ヤバいね、ショックだね」「25周年無事に終えられて良かったなと思っていたのに、急に引退となったのでショックです」と惜しむ声が聞かれた。
安室は公式ホームページで「皆様、安室奈美恵の最後の1年をどうぞよろしくお願い致します」とつづっている。
ハフポスト日本版編集長の竹下隆一郎氏は、『けやきヒル’sNEWS』(AbemaTV)でこのニュースに言及。「やっぱり時代の象徴。SMAPさんも解散したし、安室さんも来年引退して『平成が終わるんだな』と思った。安室さんのベストセラーを見ると、1位から10位は96年から98年の曲が多い。バブルがはじけて経済的に低迷して、95年にオウムのサリン事件や阪神淡路大震災があってと、日本が暗い時代に(安室さんは)出てきた。自分の眉毛を変えたり日焼けをしたりすることで街が楽しくなる、暗い世の中を吹き飛ばそうといったような象徴だった。そんな方が引退してしまうのは(ショック)」と引退を惜しんだ。
また、CD売上の減少も引き合いに出し、「CDの売上は98年がピーク。この時は5800億円ぐらい売れていたものが、今は1800億円程度にまで減っている。音楽業界が変わっていっていることも平成が終わることの象徴だと思う」と話した。
(AbemaTV/『けやきヒル’sNEWS』より)