「お嬢様、ご家族様の一生に一度の成人式を台無しにし、本当に取り返しのつかない事態になってしまったことは代表取締役である私にすべての責任があります。本当に申し訳ございませんでした」。成人式の振袖が消えてから2週間、雲隠れしていた「はれのひ」の篠崎洋一郎社長がようやく公の場に姿を現した。
 篠崎社長は「急激な出店により人件費コストなどが拡大し、平成28年9月期には大幅な赤字となった。その後、新たな融資やリスケジュールのお願い、M&Aの実現に向けての取り組みなど対策を行ってきたが、売上の減少に歯止めがかからず、成人式当日の着付け費用の支払いのめどがたたず、このような事態となった」と、騒動に至るまでの経緯を説明。同席した同社破産管財人の弁護士によると、騒動による損失金額は3億円以上とみられ、これまでの負債と合わせて総額10億円を超える可能性も出てきたという。