国内最大のいわゆる"官民ファンド"が、発足からわずか3か月足らずで空中分解の様相を呈している。
 「もはや経産省との信頼関係を回復するのは困難」。10日の記者会見でこうで述べ、辞任を表明した産業革新投資機構(JIC)の田中正明社長(元三菱UFJフィナンシャルグループ副社長)に賛同、「報酬の問題だけではなく、広範な事項について後から覆されるリスクが高いガバナンス実態になっていることが露呈した」と指摘した経営共創基盤CEOの冨山和彦氏などの取締役8名も一斉に辞任を表明した。