11日、女優でタレントの蒼井そらが第一子の妊娠をブログで発表し、その内容が注目を集めた。2002年にグラビア、セクシー女優としてデビューした蒼井だが、その人気は日本以上に中国で絶大であり、中国版ツイッター「新浪微博(ウェイボ)」でのフォロワー数は1800万人を超えている。しかしなぜ、蒼井は中国でここまでの人気を集めることができたのか。16日放送のAbemaTV『Abema的ニュースショー』の電話取材に応じた中国文化に詳しい大東文化大学の中林史朗教授は、日中における規制の違いをその要因に挙げると、次のように言及した。
「共産主義体制の中国には規制があり、セクシー女優が出演する映像などは大っぴらに出回らない。日本のように自由に比較して、どの女優がいいとはならない。最初に見て可愛いと興奮すれば、人気が出てくる」
さらに意外なことに、日本では賛否両論で注目を集めた今回の件だが、日本を訪れた中国人に番組スタッフが話を聞いたところ「妊娠おめでとうございます」「彼女の過去もこれからも応援しています」「幸せに生活できるのを願っています」など概ね祝福ムード。なぜ、セクシー女優のイベントに多くの中国人が集まるのか。そしてこのような好意的な声が多いのか。「恥の文化の質の違い」を指摘した中林氏は、「誰でもすることだから恥とは思わない。あくまでも人間の摂理で抵抗はない」と中国国内の事情を説明した。
中国政府にとって、性に関する奔放な情報が出回ることはマイナスではないのか? との問いに対しては「全くの逆です」と意外な反応を見せ、「中国政府にとって一番のマイナスは、反政府的行動に結びつくネット。反抗勢力を一緒にガス抜きしてくれるのであれば万々歳です」と話した。
他の出演者の反応は様々で、この日のゲストとして登場したセーラー服おじさんは「身体を張った商売は大昔から存在している。個人にとって必要なだけではなく、社会にとっても必要な受け皿。幸せになっているのであれば、心からおめでとうと言ってあげたい」と肯定的な意見を述べたのに対して、経済評論家の佐藤治彦氏は、現実的な話という前置きをしたうえで「子供は生まれてきた親を選べない。中学生くらいになれば、相当いじめられるだろうなと。今の時代、ネットにすべて残ってしまうし、少し調べればわかってしまう。それだけが心配」と複雑な心境を明かしていた。
この一連の議論について幻冬舎の編集者・箕輪厚介氏は「日本にはそういう傾向があるが、人の行動や職業、生き方についてゴチャゴチャ言い過ぎる。自分が実質的な被害者にならない限り、人のことを構うべきではない」と話した。
(C)AbemaTV
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