8日付の米ウォールストリートジャーナル紙が、日産自動車の前会長、カルロス・ゴーン被告をめぐる一連の事件について「国際的なビジネス界の中で異様ともいえるこの事件はますます異様なものになっている。日産を救ったヒーローが今、罪に問われている」と報じた。
 かつて最高執行責任者として日産に招かれ、経営再建策「日産リバイバルプラン」を元に5工場を閉鎖、約2万1000人の人員削減を断行。さらに"系列取引"の見直しも主導し、就任時には約2兆円に上った有利子負債を4年後には完済、業績もV字回復させたゴーン被告。その豪腕ぶりから"コストカッター"とも呼ばれたが、昨年の逮捕以降、高額な報酬などが批判の的になっている。そんなゴーン被告は、日本的経営の観点から見てどうだったのか。15日放送のAbemaTV『AbemaPrime』では、パナソニックグループ創業者の故・松下幸之助氏の元側近で、「その心を伝えたい」と公演や執筆、経営指導を行っているPHP総合研究所元社長の江口克彦氏に話を聞いた。