「トランプ大統領の違法行為の隠蔽に加担したことを心から恥じている。彼は人種差別主義者の詐欺師でペテン師だ」。
米朝首脳会談が物別れに終わった背景には、同じ日に行われたトランプ大統領の元顧問弁護士で、"元腹心"ともいえるコーエン被告に対する公聴会があるとの見方もある。
コーエン被告は会談が始まるのとほぼ同時にロシア疑惑について議会で爆弾証言をした。それによると、トランプ大統領は選挙期間中にクリントン陣営に打撃を与える大量のメールが暴露されることについて事前報告を受けると「素晴らしいじゃないか」と反応したという。さらに公聴会では、トランプ大統領が不倫関係にあったとされるポルノ女優のストーミー・ダニエルズさんへの口止め料として渡した署名入りの小切手も提出された。この模様は生中継され、アメリカの報道は米朝会談よりもロシア疑惑一色となったようだ。